エクイニクスのインターコネクション(相互接続)がもたらす328%のROI

Abdul Khader Aslam
エクイニクスのインターコネクション(相互接続)がもたらす328%のROI

Interconnection Oriented Architecture® の活用による飛躍的な利益拡大

デジタルトランスフォーメーションはビジネスに新しいレベルの柔軟性と効率性をもたらすものです。それは顧客の満足度を向上させ、さらなるビジネスの成長を実現していきます。しかし、この新しい価値を十分に享受するために、デジタルビジネスのプロセスにはリアルタイムでのやりとりとデータ交換が求められます。このため、人、モノ、場所、クラウド、そしてデータとの間でダイレクトかつセキュアなインターコネクション(相互接続)が必要となります。
[i] Forresterは次のように述べています。「インターコネクションは、企業が自社所有のデータアイランドから抜け出して、サードパーティサービスのハブがある「エッジ」ロケーションや、それらのサービスのユーザーに物理的に近い場所に相互接続することを可能にします。インターコネクションはデジタルトランスフォーメーションを実現するうえで欠かせないものになりつつあります」[ii]

インターコネクションを導入するITプロジェクトがもたらすメリットを具体的な価値で示し、企業がそれを実行に移すことを支援するために、ForresterはTotal Economic Impact™(TEI)分析手法を開発しました。エクイニクスの委託によりForresterが実施した調査「The Total Economic Impact™ of Equinix」(2019年4月公開)では、エクイニクスのインターコネクションを導入することで得られる潜在的なコスト削減とビジネス上のメリットを算出するフレームワークを提供しています。
TEIのフレームワークを設計し、それに基づく投資収益(ROI)分析を実施するために、Forresterは製造、旅行、金融サービス、そしてプロフェッショナルサービス業界のエクイニクス顧客4社に対してインタビューを実施しました。Forresterはこのインタビューに基づいて、Platform Equinix®上でEquinix Performance Hub®Equinix Cloud Exchange Fabric™(ECX Fabric™)を使用してインターコネクションを導入した場合の財務的な効果を示す、総合的な調査報告書を作成しました。この調査結果では、業界ベストプラクティスであるInterconnection Oriented Architecture(IOA™)をPlatform Equinix上で適用し、ネットワーク最適化、ハイブリッドマルチクラウド構築、分散データ、分散セキュリティを実装するなかで、これらの4社が得ることのできたネットワーク遅延の改善や接続性に関するメリットがまとめています。IOAは、世界中の市場において、デジサプライチェーンのあらゆる要素をダイレクトにセキュアに接続するための再現可能なアーキテクチャフレームワークです。
調査結果:エクイニクスのインターコネクションはROIを大幅に向上させる
Forresterによる顧客インタビューでは、エクイニクスのインターコネクションへの投資がネットワークの最適化、エンドユーザー生産性の向上、コンプライアンス業務への迅速な対応、可視性の強化といった結果をもたらしたことが確認されました。この調査報告書では、インタビュー調査対象となった企業の経験に基づいて、モデル化された複合組織におけるエクイニクスのインターコネクションへの投資の財務的分析とリスク調整後のメリットが示されています。以下にその例を挙げます。

  • 推定ROI:328%(3年間、リスク調整後。うち68%はネットワーク最適化による)
  • 遅延の改善:30%(最小値、ユーザーの生産性向上に貢献)
  • 情報セキュリティとテクノロジーの監査に必要な時間の短縮:60%

このほか、エクイニクスのインターコネクション導入によるメリットには、迅速なサービス導入、プランニングおよび予算策定作業の改善、ユーザーエクスペリエンスの向上などがあります。
インターコネクションに関する主要課題
インタビュー調査対象となった企業に基づきForresterがモデル化した複合組織は次のような特徴を持ちます。

  • 世界各地に1,000か所の支店を持ち、多数のB2BおよびB2Cサービスを提供している。
  • 70億ドルの年間売上と15,000名の従業員を持ち、うち8,000名がエクイニクスによるネットワーク帯域幅拡大のメリットを受ける。
  • NSP、CSP、ISP、その他のサービスプロバイダーとの接続に、6拠点でEquinix Performance HubとECX Fabricを使用している。
  • エクイニクスを利用する前には、単一通信プロバイダーによるレガシーMPLSネットワークを利用してオフィス、エンドユーザー、顧客を接続していたが、デバイス、ユーザー、顧客数の増加に伴いインフラ保守コストが上昇していた。

調査インタビューにおいては、複数の顧客が、ユーザー、データそしてサービスプロバイダーをより効率的に費用対効果高く相互接続する方法を探す動機となったいくつかの課題を明かしました。

  • 単一通信キャリアによるロックイン: 費用が高く柔軟性を欠き、帯域幅性能が十分でない長期契約が特徴。データとサービスの利用はその通信キャリアがサービス展開している地域に限られている。
  • 中央集中型のデータインフラ :レガシーMPLSネットワークによる構築。エンドユーザーに到達する前に、データはISPなどのサービスプロバイダーからコアデータセンターへ一度バックホーリングされる必要があり、十分なネットワーク速度が得られず、管理とセキュリティの間接業務とそのコストが増加していた。
  • デジタルトランスフォーメーションの遅れ:帯域幅の制約やプロビジョニングに時間がかかることが理由で、サービスプロバイダーへのアクセスが低速または高コストになり、デジタルトランスフォーメーションの妨げとなっていた。
  • 低いユーザー生産性とデジタル化率:帯域幅の制約と大きな遅延によりアプリケーションのパフォーマンスと信頼性が低下し、新サービスを採用できなくなっていた。

 
TEI調査では、これらの課題を解消するためのエクイニクスへの投資について、そのメリット、コスト、柔軟性、リスクを詳しく解説しています。
インターコネクションを活用してデジタルトランスフォーメーションを加速させ、優れた成果を実現した顧客事例については、『The Total Economic Impact™ of Equinix』をご覧ください。
[i] グローバル インターコネクション インデックス Volume 2』、エクイニクス、2018年9月
 

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Abdul Khader Aslam Director, Information Security, Risk and Compliance
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