デジタル社会のためのITを再構想する

Jed Bleess

Gartner IOCSでクラウドとエッジのメリットを生かす方法を学ぶ


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以前ITインフラは一元管理され、ワークロードとクラウドも企業のデータセンターから管理されていました。現在の急速に進化するデジタル社会に対し、このモデルはもはや機能しなくなりました。デジタル制作者やクリエイターが、従業員、パートナー、顧客に近いエッジでビジネスを行うようになるにつれ、このような相互通信をサポートするITインフラは分散しています。

このパラダイムシフトは、依然として旧モデルを抱えている企業に大きな課題を突きつけています。企業がこのような変化にうまく対応できるように、今週開催されるGartner IT Infrastructure, Operations and Cloud Strategies (IOCS) Conferenceでは、「enabling the future of IT infrastructure everywhere.(あらゆる場所でITインフラの将来」を実現する)」ことに焦点を当てています。このイベントのプレミアスポンサーとして我々エクイニクスとそのパートナーが、企業が進めているあらゆる場所でのデジタル対応が可能なインフラを構築することによって、どのように大きな競争優位性を得ることができるかを議論します(エクイニクスブース#259)。


「McKinseyによると、今日のデジタルエコシステムは、時価総額ベースで世界の12企業のうちの7社を動かしており、2025年までには、世界の企業収益の30%以上を占めることになると予測している。」


一元化アーキテクチャからデジタルファーストのアーキテクチャへ

主要企業やそのパートナー企業は、応答性の優れたアプリケーションと即時でシームレスにデータを交換する機能を期待しています。この機能は、エッジファーストのワークロードとハイブリッドのコアアーキテクチャの特性を持つデジタル対応のインフラが必要となります。「クラウドの時代に誕生」したデジタルネイティブの企業が、従来型の企業の先を行き全く新たな市場を開拓する「リープフロッグ型」の発展を遂げ、一方、デジタルファーストのアーキテクチャを展開中の成熟企業は、新しい価値を創造するための新たな手段を模索しています。

敏捷性をもたらすハイブリッドのマルチクラウドインフラの方針のもとでワークロードをクラウドに移行する一方で、真の優位性(メリット)がデジタルエッジにあることがわかります。つまり、デジタルエッジではアプリケーションやデータ処理がユーザーの近くで発生し、最適なパフォーマンスが約束されるのです。

出典:エクイニクス、Global Interconnection Index (GXI) Volume 3


エンタープライズITは、一元型データセンターから、データを効率的に交換できる分散型相互接続ハブへと急速に変化しています。


以下を含むさまざまな要因がエッジへの移行を促しています。

  1. データの爆発的な増加:一元化されたデータセンターに大量のデータをバックホールすることは、実現困難でリスクも存在します。IDCは、2025年までに世界のデータの30%がリアルタイムでユーザーに配信されると予測しています。[i]
  2. 距離:物理的な距離がスループットに悪影響を及ぼします。遅延が新たな課題である時代において、たった30msのレイテンシーでも約6倍スループットが低下します[ii]。
  3. コスト:データの移行は全ての関係者に費用がかかってきます。最新の分析よると、100TBのデータでは、クラウドからの下りと地域をまたぐ通信費用で、年間最大10万ドルの費用がかかる可能性があります(ネットワーク費用を除く)[iii]
  4. デジタルのエコシステム:企業はユーザーが存在するエッジで情報やサービスを交換するために協力するようになります。このような繋がりは、デジタルエコシステムを構成し、イノベーションと新たな収益成長のハブとして急速に台頭してきています。 McKinseyによると、今日のデジタルエコシステムは、時価総額ベースで世界の12企業のうちの7社をサポートしており、2025年までには、世界の企業収益の30%以上を占めることになると予測しています。[iv]

上記の原動力は、人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、ソフトウェア定義ネットワーク(SDN)やネットワーク機能仮想化(NFV)等の新しいテクノロジーと共に、デジタルエッジにおけるダイレクトかつ安全なインターコネクション(相互接続)を必要としています。その結果、「一元化データセンター」から、データが効率的に交換できる「分散型相互接続ハブ」へ急速に変化する新しいITインフラのトポロジーが生まれました。

インターコネクション(相互接続)が重要な理由を正しく理解する

ITのエッジへのシフトがより拡散していますが、適切に運用することはそれほど簡単ではありません。MPLSのネットワークや専用回線の費用は高額であり、ITをパブリックインターネットに繋ぐことは遅延を招き、基本的に安全でありません。世界中の顧客と協力してきた我々の経験の中で、成功している企業はプライベートのインターコネクション(相互接続)を元にアーキテクチャを採用していることに気付きました。彼らのインフラは、セキュリティとコンプライアンスに関する懸念を軽減しながら、最適なパフォーマンス、拡張性、回復力を担保するためにパブリックインターネットをバイパスしています。

出典:GXI Volume 3

デジタル対応のアーキテクチャをPlatform Equinix® のようなグローバルでインターコネクション(相互接続)を行うプラットフォームを展開することによって、企業はハイブリッドコアによるパフォーマンスの改善、コストの削減、エッジでのユーザーエクスペリエンスの変革、密度の高いエコシステムへダイレクトかつ安全な接続を通して、新たなバリューチェーンの連携を実現できます。

特定のワークロードの利用例には次のものがあります。

  • エンタープライズネットワークの最適化(シスコ): メトロ(都市圏)エッジにおけるポリシーと通信の最適化のためにソフトウェア定義の広域ネットワーク(SD-WAN)を活用してネットワークを最適化することで、企業はSD-branchのコラボレーションを向上させ、コストやレイテンシーを解消しました。。
  • ハイブリッドクラウド(オラクル、Microsoft):クラウドに隣接したデータベースを活用してハイブリッドコアでクラウドを最新化することで、企業はパフォーマンス、費用、拡張性の向上を達成しました。
  • アプリケーション加速(F5): グローバルでのハイブリッドコアにおけるアプリケーションポリシーの管理とメトロ(都市圏)エッジでのセキュリティサービスを分散することで、企業はアプリケーションパフォーマンスと処理の改善を達成しました。

「Infrastructure Is Everywhere: The Evolution of Data Centers (ガートナーのレポート「インフラストラクチャはあらゆる場所に:データセンター革命)」― (著者Bob Gill / David Capuccio、2019年7月18日)をご覧下さい。

こちらも併せてご覧下さい。

How You Can Benchmark Your Digital IT Journey(企業のデジタルIT化レベルを測定する)」

 

 

[i] IDC, The Digitization of the World From Edge (エッジからコアへのデジタルの世界), Doc US44413318,Seagate、2018年11月

[ii]Accedian, Measuring Network Performance: Links Between Latency, Throughput and Packet Loss(Accedian、ネットワークパフォーマンスの測定:レイテンシー、スループット、パケットロスの関係)、2016年7月.

[iii] Equinix, Gartner Catalyst presentation “An Insider’s View on What It Takes to Be Digital Ready”, Cloud Egress Analysis using GCP, AWS and Azure published costs & Customer provided examples – deployment alternatives and ROI (エクイニクス、ガートナーのカタリストのプレゼンテーション「デジタル対応に必要なことに関する内部関係者の見解」、GCP、AWS、Azureを活用したクラウドエグレス分析による費用と顧客事例を提供 - 展開オプションとROI)

[iv]McKinsey, If you’re not building an ecosystem, chances are your competitors are(エコシステムを構築しないなら、勝機は競合会社に!)2018年7月

Jed Bleess
Jed Bleess Director of Vertical Marketing