2020年 ハイブリッドクラウドでデジタル化を実現する5つの方法

Pragnesh Panchal

Platform Equinix® 上でOracle Cloud® を活用することで、ハイブリッドマルチクラウドのグローバル展開を拡大


75%以上

パブリッククラウドインフラサービスのユーザーで、複数のクラウドサービスを利用している割合

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クラウドは、デジタル経済の成長を促進する重要な導線になりました。クラウドは、もはや単なる実験や重要でないワークロードではなく、データ、アプリケーション、パートナー企業、そして最も重要なユーザーと企業とを繋げる中心的ビジネスイネイブラーとなりました。しかし、クラウドへの急速な移行が、多くのIT組織が想像もしなかったレベルの複雑性を生み出しています。Enterprise Strategy Group (ESG)による最新のレポートによると、パブリッククラウドサービスのユーザーの4分の3以上が、2つ以上のクラウドサービスプロバイダー(CSP)を利用しており、その3分の2が3つ以上のCSPを使用しているとのことです。ベンダーロックインを回避、または、特定の要件に対応すべく「ベストオブブリード」のクラウドの選択のいずれにおいても、複数のCSPを活用する企業が増え、CSP間のワークロードを移動させる必要があります。このことは多くの企業にとって、統合、アプリケーション、データベースのパフォーマンス、拡張性、セキュリティ、コンプライアンスなど、ハイブリッドマルチクラウドのアーキテクチャに共有するあらゆる課題に関して新たなチャレンジをもたらしています。

エクイニクスとオラクルによるクラウド対応が拡大

エクイニクスとオラクルは、ハイブリッドのマルチクラウドサービスの需要拡大をサポートし、お客様がクラウドの複雑な課題を解決するためのサポートに最大限の努力を投じています。先日オラクルは、2020年に新たに20のOracle Cloud リージョンをオープンすることを発表しました。現在の16地域に加えて、世界で計36リージョンとなります[i]。長年にわたるオラクルのパートナーであるエクイニクスも、Oracle Cloudへのインターコネクション(相互接続)を拡大し続けています。現在、エクイニクスは、インターコネクション(相互接続)のプラットフォームを通じて、5大陸38都市圏において、Equinix Cloud Exchange Fabric™ECX Fabric™)を活用したOracle Cloud Infrastructure(OCI)FastConnectを介したOracle Cloudへのアクセスを提供しています。

クラウドの拡大とともに、高速かつセキュアで拡張可能なインターコネクション(相互接続)も増加

エクイニクスとオラクルはOracle Cloud Infrastructure(OCI)への対応を拡張し続ける一方で、オラクルのアプリケーションとデータベースの環境を新規市場に拡大することを模索する企業や、セカンダリーのバックアップリージョンの接続を必要とする企業に対して、優れた柔軟性を提供しています。「主要ビジネスパートナー間のプライベートなダイレクト通信交換」よって、ITサービスとユーザー間の物理的距離やネットワークの変動性を解消することになり、ITチームが自社のインターコネクション(相互接続)を事業のオンプレミスのインフラをパブリッククラウドによって迅速に接続できるようになります。オラクルとエクイニクスは、「パブリックインターネットをバイパスし」、OCI FastConnectとECX Fabricを介してOracle Cloudへのダイレクトかつ安全なインターコネクション(相互接続)を他社のどのプロバイダーよりも多くの地域で提供しています。


「オラクルとエクイニクスは、パブリックインターネットをバイパスすることで、ダイレクトかつセキュアな接続を、他のどのプロバイダーよりも多くの地域で提供しています。」


クラウド対応の拡大における5つの戦略的ユースケース

以下の5つのユースケースにおいて、Platform Equinix上で拡大するOracle Cloudのフットプリントが優れた基盤を提供しています。

1. ハイブリッドクラウド:企業がオラクルのパブリッククラウドへオンプレミスのインフラを拡張するにつれて、新しいOracle Cloudのリージョンではハイブリッドクラウド接続の需要が高まっています。ハイブリッドクラウドによって、企業は、自社のオラクルのアプリケーションとデータベースを迅速に接続し、拡張することができるため、敏捷性と市場への投入時間を改善することができます 。そして同時に、ECX Fabricを活用したOCI FastConnectは、その企業がデータセンターの地域にあるかどうか関係なく、Platform Equinix上にあるOracle Cloudサービスに高速かつ一貫性のあるセキュアなインターコネクション(相互接続)を提供することができます。

例えば、米国Silica社(産業資材の大手生産会社)は、企業買収で急速に拡大を遂げ、より優れたパフォーマンス、拡張性、そして災害復旧のための冗長性を担保するために、Oracle CloudへオンプレミスのERPとデータベースシステムを移行することを望んでいました。テクノロジーパートナーであるBIASやDatatilityのサポートを得て、Silica社は、Platform Equinix上で、ハイパフォーマンスかつセキュアで信頼性の高いインターコネクション(相互接続)されたマルチリージョンに対応したハイブリッドクラウドインフラストラクチャを構築することができました。

U.S. Silica社のハイブリッドクラウド構成

2.マルチクラウド:新しいOracle Cloudのリージョンの中には、特定地域のPlatform Equinix上で他の主要のクラウドプロバイダから5ミリ秒以内にあり、異なるシステムやパートナー間でのデータの共有や交換の優れたパフォーマンスが提供されます。ビジネスが異なるクラウド間(Split-tier/分割層アーキテクチャ)でアプリケーションを実行する必要がある場合、あるクラウドから別のクラウドへのデータ移行またはクラウドを横断してデータの移動を継続する場合も、マルチクラウドのアーキテクチャが柔軟性を提供できますが、スループットが重要な鍵になります。ECX Fabric を使用したOCI FastConnectでは、低レイテンシーの仮想接続を介して、クラウド間のルーテイングにおいて企業が必要とする「スピード」を提供できます。そして、Network Edge(Platform Equinix上の仮想化ネットワークサービスの製品)は、マルチクラウドの接続をよりシンプル化します。企業は、物理的に機器を配備することなく、シスコ、JuniperやPalo Alto Networksなどの主要ベンダーの仮想ネットワークサービスを介して、2900以上のクラウドとITサービスプロバイダで構成されるエクイニクスのエコシステム全体に数分でネットワークを接続することが可能になります。

1つの適例として、あるグローバルの農薬会社が挙げられます。同社は、シリコンバレーにあるAWS環境と別の場所にあるOracle Cloud 環境間のデータ同期を継続して行う必要がありました。しかし、パブリックインターネットのIPSec-VPNのソリューションは、十分なスループットが得られませんでした。Platform Equinix上でのネットワークエッジやOCI FastConnectと、ECX Fabricを介してOracle Cloudへのリモート接続によって、同社は高速かつ必要とされた低レイテンシーのスループットで様々な自社の拠点間をまたぐデータの同期が可能になりました。

Network Edgeを介したマルチクラウド

3. クラウドの隣接性オラクルは、Exadata Database Machine X8Mを今年Oracle OpenWorldで発表しました。X8Mは、新しいメモリーとネットワークの技術を組み合わせて企業の最適なパフォーマンスを実現します。エクイニクスとオラクルが企業にcloud adjacency(クラウド隣接)のソリューションを提供しています。このソリューションによって、企業は、低レイテンシー、ハイパフォーマンス、セキュアなインターコネクション(相互接続)を使ってクラウドプロバイダの近接地にExadataのデータセンターを設置することが可能になります。「Oracle Cloudの展開リージョンの拡大」が意味することは、クラウドへのエッジ分散するユーザーに対してExadata X8Mを使用してクラウド隣接データベース展開における選択肢が増えることです。企業は、エクイニクスでExadata Database Machineをコロケーションすることや、ストレージやアナリティクスなどクラウド内の他のアプリケーションやサービスに自社のデータベースを安全に接続するために、ECX Fabricを用いてOCI FastConnectを活用することも可能になります。災害復旧(DR)戦略の一環としてリカバリ時間(RTO)とリカバリポイント(RPO)の目標を厳格に設定している企業にとっては、プライマリとバックアップの両方の拠点で、Exadata Database Machineの側にZero Data Loss Recovery Appliance(ZDLRA)を配置することもできます。

オプションのバックアップ/DR拠点を備えたExadataのクラウド隣接構成

4. Autonomous database: 企業のGen 2のクラウド戦略の一環として「Autonomous」のサービスの適用が進むにつれ、データウエアハウス(DW)とオンライントランザクション処理(OLTP)のワークロードに対しても最適化されたOracle Autonomous Databaseは、その推進力を高め続けるでしょう。DWとOLTPのどちらのユースケースでも、高スループットと低レイテンシーというメリットがあります。OCI FastConnectとECX Fabricを活用することで、企業はパフォーマンスのばらつきを回避でき、パブリックインターネットをバイパスすることでサイバー攻撃に晒されている領域を軽減することができます。

Oracle Autonomous Databaseを用いたハイブリッドマルチクラウドの構成

5. ブロックチェーンオラクルのBlockchain Enterprise Editionによって、企業はOracle Cloudとオンプレミスのインフラ、そして他のクラウドプロバイダ間のブロックチェーンのネットワークの構築が可能になります[ii]。これによって、複数のクラウドプロバイダに改ざん防止および検証済みのワークロードを実装することが必要な「セキュリティに敏感な企業」に高い柔軟性がもたらされます。Platform Equinix上でECX Fabric を利用したOCI FastConnectは、上記の信頼できるネットワークに優れた安全性と高速接続を実現し、データ保護とプライバシー規制へのコンプライアンス遵守に役立ちます。

Oracle Blockchainを用いたハイブリッドマルチクラウドの構成

2020年以降の見通し

2020年に向けて、Platform Equinix上で、世界規模でOracle Cloudのフットプリントの拡大といったエキサイティングな展開を目撃できると予測しています。デジタルトランスフォーメーションは、成功に不可欠な「敏捷性」を実現し、あらゆる業界に影響を及ぼし続けるでしょう。企業が敏捷になるには、迅速なイノベーションの実行、新技術の迅速な適用、そしてデータ、アプリケーション、パートナー、そして最も重要なユーザーを繋げることが必要です。OCI FastConnect とECX Fabricを駆使したハイブリッドマルチクラウドアーキテクチャは、この「敏捷性」を提供してくれます。そして、これによって企業は、オンプレミスのインフラ、Oracle Cloud、およびその他のクラウド環境間のワークロードをシームレスに移動し、現在そして近い将来に企業が必要とする「スピード、セキュリティ、拡張性、信頼性」を活用することで実現することができます。

このウェビナーでは適切なハイブリッドクラウドのソリューションを活用したイノベーションの実現について説明します。

 

 

[i]  Oracle, Oracle Cloud Accelerates Expansion to Bring Infrastructure to Customers Globally, Sept 2019Oracle Accelerates the Rapid Global Expansion of Cloud Regions, Sept 2019 Oracle 「Oracle Cloudがグローバル規模でお客様に対してインフラの提供の拡大を加速」 オラクル社、2019年9月、 「オラクルがクラウド展開リージョンのグローバル展開を急速に加速」 オラクル社、2019年9月)

[ii] Oracle, Oracle Blockchain Platform Enterprise Edition and What Everybody Ought to Know About Oracle’s Blockchain Platform Release, Feb 2019.Oracle Blockchain Platform Enterprise EditionとOracle Blockchain Platformのリリースで認識すべき内容、2019年2月)

Pragnesh Panchal
Pragnesh Panchal Principal Solutions Architect - Strategic Alliances