エクイニクスとGoogle Cloudの活用によるアプリケーション移行の簡素化

Google Anthos + Equinix Cloud Exchange Fabric™ = シンプルなハイブリッドマルチクラウド

Jun Wei

今やクラウドが主流になり、急速に台頭するデジタル経済の主軸であることは間違いありません。OPEXモデルのオンデマンドでインフラを拡大できるクラウドコンピューティングによって、あらゆる規模の企業がリアルタイムの連携、迅速な新商品開発、かつてないほどの迅速さで価値の獲得が実現できるようになりました。実際、McAfee[i]によると、現在利用中の全てのクラウドサービスの70%は、企業向けのサービスです。大多数の企業は、ハイブリッドクラウドやマルチクラウドを既に採用しており、一部のワークロードをパブリッククラウドに移行したり、別のワークロードはそのままオンプレミスの環境に残したり、またプライベートクラウドへの移行を実行しています。直近のガートナーのパブリッククラウドユーザー調査によると、回答者の81%が1社だけでなく複数のプロバイダを利用していると回答しているとのことです。[ii]

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エクイニクスとGoogleの活用によって、企業は相互接続されたエコシステムを介してアプリケーションやサービスをローカライズさせることでハイブリッド/マルチクラウド戦略を実現でき、顧客満足度を向上させることができます。

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60%

McAfeeレポートで21以上のクラウドサービスを利用していると回答した企業の割合

クラウド移行における企業の課題

企業がクラウドへの移行を加速する際に、クラウドの煩雑性、セキュリティの脅威、ベンダーロックインに対する懸念も高まっています。McAfeeによる調査で対象企業の60%が21以上のクラウドサービスを活用し、そして25%がパブリッククラウドサービスからデータを窃取された経験があると回答しています。[iii] 以下は、ITリーダーの主な懸念点です。

  • 旧来のアプリケーションはクラウドに対応していないことが多く、統合/移行に課題がある
  • パブリックインターネットには、パフォーマンス、レイテンシー、セキュリティなどの固有の問題がある
  • 様々なサービス、API、管理方法/ポータルなどにより、マルチクラウドは複雑である
  • すべての環境やデータ転送を網羅する規制やデータ保護法の遵守を確実に実施する

課題を克服するための重要な要素

マルチクラウドのインフラの展開および管理に対して様々なアプローチがありますが、成功するにはいくつか重要な要素があります。以下はその要素の一部です。

ダイレクトかつ安全な接続:ハイブリッドクラウド環境にアプリケーションを展開している企業は、アプリケーションの最適なパフォーマンスとデータ保護を担保するために、これらの環境間のダイレクトかつ安全な接続を必要としています。様々なオプションが存在しますが、 Platform Equinix® 上での Equinix Cloud Exchange Fabric™(ECX Fabric™)の活用がその1つです。ECX Fabricによって、世界中のパブリッククラウドのプロバイダ間において複数の10G接続が可能になり、企業は簡単にクラウド間のワークロードの移動を迅速かつ低コストで行えるようになります。どのプロバイダよりも多くGoogle Cloudへ企業のワークロードを接続する主要なインターコネクション(相互接続)のパートナーとしてエクイニクスはGoogle Cloud Interconnect(GCI)とECX Fabricを介して37都市の拠点(10ヵ所の低遅延拠点を含む)でGoogle Cloudへの直接接続を提供しています。また、企業は最寄りのGoogle Cloudから2ミリ秒以内でハイブリッドマルチクラウドのワークロード用に機器をコロケーションすることも可能です。

アプリケーション環境の一貫した管理:理想としては、企業のアプリケーションは、シンプルさと管理のしやすさのために、クラウドプロバイダとオンプレミスにおいても同じ開発環境から展開されるべきです。これをハイブリッドのマルチクラウドインフラで実現するには、展開の簡素化と一貫性の担保のための運用モデルと関連ツールを備えることが重要です。これが、Googleがパイオニアであるオープンソースの技術(例、Kubernetes, Istio、Knative)が、様々なハイブリッドマルチクラウドのインフラにおいてアプリケーションを展開する際の標準である理由です。クラウドプラットフォームの中には、Google Cloud Anthos, Amazon EKS、Microsoft AKS含む様々なクラウドプラットフォームがKuberneteを活用し、異なるクラウドプラットフォームを横断したアプリケーション開発および管理を簡素化しています。アプリケーションが現在オンプレミスのデータセンターにあるのか、Google Cloud、またはAWSやMicrosoftのAzureなどのその他のクラウドやオンプレミスにあるかに関わらず、Google Cloud Anthosを活用することで、企業は変更を加えずにKubernetesベースのアプリケーションを構築および管理することが可能になります。[iv]

以下の図の通り、KubernetesをPlatform Equinix上の共通の展開プラットフォームとして活用することによって、マルチクラウドプロバイダやオンプレミスのデータセンターを横断した一貫性のあるアプリケーションの展開が可能になります。

エクイニクスとGoogleでクラウドへの移行が容易に

これらの要素を念頭において、マルチクラウドへの移行シナリオを紹介します。シンプルなリフト&シフトだけでなく、高可用性や災害復旧(DR)、SAPへの移行、クラウドアナリティクスなど、その他のハイブリッドマルチクラウドへの移行シナリオが存在します。以下のウエビナーにおいても、我々はECX Fabricや Google Cloud Anthosを活用した2つの利用ケースを紹介します。

  1. クラウドベースの高可用性と災害復旧

企業がオンプレミスのソリューションに既に投資している場合、Google Cloudなどのクラウドプラットフォームは高可用性や災害復旧(HR/DR)の導入のオプションとして利用できます。クラウドベースのHA/DRでは、既存の導入環境を変更する必要はなく、高可用性と災害復旧機能を実現するためにインフラを追加する必要もありません。アジャイルで費用対効果に優れ、将来を見据えたものであり、機械学習やAIなどのクラウドコンピューティングのみで利用可能な技術やサービスを利用できる機会が広がります。例えば、 Equinix Developer Platformのデモなどでみられる企業のアプリケーションは、元々はオンプレミスのデータセンターで展開しています。Google Cloud AnthosはECX Fabricを介して接続するだけで、クラウドベースのフェイルオーバーやDRインスタンスをGoogle Kubernetes Engine(GKE)クラウドクラスターに簡単に展開できるようになります。現在、企業は大規模な初期投資を行うことなく、クラウドを活用することで、事業継続を実現することが可能になりました。

  1. クラウドとオンプレミス間のハイブリッド展開

あるケースではでデータガバナンス要件やレガシーITインフラへの外部移動ができない理由で、クラウドへ移行できない企業のアプリケーションも存在します。モノのインターネット(IoT)のアプリケーションの段階的な移行戦略やデータ収集プロセスの一部もオンプレミスに残しておく必要があります。この例ではフロントエンドのサンプルアプリケーション(Equinix Developer Platform)をGKEクラウドクラスターに展開していますが、バックエンドのデータベースはAnthos GKEのオンプレミスクラスター内のオンプレミスのままです。GKEのクラウドクラスターとGKEのオンプレミスのクラスターは、ECX Fabricを介して安全かつプライベートのパートナーの相互接続を介して繋げることができます。この例では、安全かつプライベートなパートナーのインターコネクション(相互接続)で部分的な移行が実現可能であることが実証されています。

企業のクラウドへの移行をエクイニクスやGoogleを用いて成功させる方法については、以下のウエビナーを視聴し、ECX Fabricを介してのGoogle Cloudの無料トライアルに登録して下さい。

また、4月6日~8日のサンフランシスコのMoscone Centerで開催されるGoogle Nextにエクイニクスも参加します。是非Google Next ’20 San Franciscoのアジェンダを確認し、エクイニクスチームとのミーティングをご検討下さい。

 

[i]McAfee, Cloud Adoption and Risk Report, 2019.

[ii]Gartner, Smarter with Gartner: Why Organizations Choose a Multicloud Strategy, May 2019.

[iii]McAfee, Navigating a Cloudy Sky, April 2018.

[iv]Google Cloud, Introducing Anthos: An entirely new platform for managing applications in today’s multi-cloud world, April 2019.

Jun Wei
Jun Wei Senior Principal Architect, Platform Architecture and Engineering