ベアメタルプロバイダPacket社の買収について エクイニクスの最高製品責任者Sara Baackが語る

ソフトウェアのスピードで物理インフラを展開

今日の企業は、世界中のあらゆる場所でビジネスを行い、分散されたオンプレミスとクラウド環境からの膨大な量のデータとダイナミックなワークロードを交換しています。そして、デジタルインフラ構築のためのツールとしてベアメタルを検討する企業が益々増加しています。

基本的なデジタルの構成要素としてのベアメタルによって、企業はオンデマンドで分散型インフラを展開することができます。専用サーバのハードウェアをサービスとしてプロビジョニング、起動させることで、企業はワークロードのコンピューティング、そして優れた敏捷性を備えたハイブリッドマルチクラウドアーキテクチャの展開、管理が可能になります。従来のサービスとしてのインフラ(IaaS)と違い、ベアメタルサーバはシングルテナントで複数の企業と共有するものではありません。そしてCAPEXをなくし、パフォーマンス、レイテンシ、セキュリティの制御の改善も実現します。

本日、エクイニクスはベアメタルのトップ企業であるPacket社の買収を完了し、20年以上にわたりデジタルビジネスをリードする企業として、企業活動の20年間の中でも新時代の幕開けとなりました。我々は、エクイニクスの最高製品責任者であるSara Baackに今回のPacket社の買収について、そして今回の買収がエクイニクスの「次の章」にどのような影響があるのか伺いました。

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Saraさん、まずはPacket社買収プロジェクトの完了おめでとうございます。エクイニクスのお客様にとって今回のパートナーシップで最も魅力的なことはどのようなことですか?

デジタルビジネスの最前線の弊社のお客様とコラボレーションできる素晴らしい機会を頂きありがとうございます。我々は、Packet社のチームメンバーと一緒に事業を行える機会にとても興奮しています。弊社は、世界のインフラの信頼できる「管理人」になるビジョンを元に設立し、それ以降我々が実行してきたことは、理想に忠実であり続けることでした。例えば、弊社のグローバルリーチを活用したインターネットの拡大、デジタルビジネスが成長できる場であるエコシステムの発展、あるいは、インターコネクション(相互接続)によってデジタル社会とそれを形成する企業をつなげることを、我々は実行してきました。弊社のプラットフォーム上でのサービスとしてのベアメタルの販売を「エクイニクスの旅」の次のステージだと考えています。ソフトウェアの速さで物理インフラの展開をシームレスに行える機能をお客様に提供できることにとても興奮しています。

コロケーションとインターコネクション(相互接続)サービスのトップ企業として、エクイニクスのお客様は従来から自社のハードウェアを持ち込こんでいましたが、サービスとしてのベアメタルの提供がどのように従来のエクイニクスモデルに影響すると思いますか?

ベアメタルは、弊社のお客様に我々の提供価値の新たな利用オプションを提供します。我々の最優先する目標は、ダイレクトかつ安全なインターコネクション(相互接続)を介してできるだけ簡単にお客様が物理的そして仮想のリソースや機能を利用できるようにすることです。この目的に導かれ、弊社はPlatform Equinix® やあらゆるレベルにおいてその機能を拡大、強化してきました。Packet社は、弊社のオンデマンドのベアメタル戦略を加速し、弊社のお客様の新天地や新市場にわずか数分で展開、参入することができる「新たな現実」に向けて急速に推進してくれます。これからは、機器の搬入場所にハードウェアが届くのを待つ必要がありません。プロビジョニングを済ませるだけで、すぐに使えます。

エクイニクスは「ハイブリッドマルチクラウドの基盤」を目指すとおっしゃっていました。
ベアメタルサービスがエクイニクスの製品ラインに加わることで、どのように実現されていくのでしょうか?

多くのお客様が、ハイブリットの基盤としてエクイニクスを何年もご利用いただいています。お客様は、弊社のInternational Business Exchange™(IBX®)データセンター内で お客様の物理インフラを設置し、弊社サービスを活用して、お客様が選んだパブリッククラウドへのプライベート接続を即座にプロビジョニング可能なハイブリッドクラウドを構築しています。現在、弊社はお客様がパブリッククラウドの活用と同じぐらい迅速かつ簡単にプライベートインフラを構築できるように尽力し、ベアメタルの機能がこの重点的取り組みをサポートしてくれています。ベアメタルと弊社の強固なインターコネクション(相互接続)サービスの製品ラインを共に活用することによって、お客様(及びクラウドプロバイダ会社)は、全てにおいてサービスを弊社のグローバルプラットフォーム上で構築、調整、提供、消費できるようになります。 これにより、全ての人にとって飛躍的にハイブリッドマルチクラウドの価値が高まります。

この点について具体的な例を教えていただけませんか?

もちろんです。仮に、貴方の会社のERPシステムが自社のプライベートクラウドインフラ上にあるとします。そして、自社のインフラは、貴方の会社がパブリッククラウドに構築したeコマースのフロントエンドと連携しているとします。エクイニクスのIBXデータセンター内でシステムを展開する事で、貴方が選んだパブリッククラウドの近接させることで、最高のパフォーマンス実現できます。そして、ある特定のパブリッククラウドサービスがローカルで提供されていない場合でも、Equinix Cloud Exchange Fabric™(ECX Fabric™)を介してPlatform Equinixにアクセスし、ボタンを押すだけでそれらのサービスにアクセス可能になります。つまりネットワーク、クラウドサービス、セキュリティ、あるいはコンピューティングやストレージなど、お客様がミッションクリティカルなデジタルサービスをオンデマンドで利用でき、高速で問題のないインターコネクション(相互接続)を実現することが可能になるわけです。

エクイニクス 最高製品責任者 Sara Baack氏

エッジコンピューティングは、最近話題になっているトピックです。現代のビジネスにエッジコンピューティングが重要な理由を教えて下さい。

長期間に渡って、弊社のお客様は「集中型の自社キャンパスのデータセンター」から「分散型“デジタルエッジ”」への移行を目の当たりにしてきました。ITシステム間の相互の通信を促進するためにユーザー、顧客、ビジネスパートナーの近接にデータやワークロードを展開するように変化してきました。このようなニーズは、弊社のお客様の多くがすでに実行していることをさらに促進するものです。一方で、より多くの企業がエッジで成功するために、システムやそれに依存するユーザーの一番近い場所でそのパフォーマンスのメリットを受けるためにデータやワークロードの展開をより迅速に行う方法が必要です。エクイニクスが提供するのか、あるいは、弊社の拠点内でビジネスを行う多くのエコシステムパートナが提供するのかに関わらず、重要なIT機能が分散されたエッジで利用可能、使用可能であることを保証することに注力してきました。弊社の多くのお客様が、世界中にある戦略的都市にある200拠点にも及ぶエクイニクスのIBXデータセンターでの1拠点でも展開すること自体が、お客様のエッジになります。グローバルで展開する拠点を活用して、自社のビジネスにとって重要な人物とローカルで相互接続できる場所です。企業は信頼できる事業継続性や災害復旧のための環境を地理的に離れたロケーションで構築できますし、あるいは、IoTエコシステムを活用して、データ駆動型の新たな知見を得ることもできます。お客様のエッジに対する考えや展開場所を継続的に進化させながら、私たちはお客様の「旅」をサポートしていきます。

これからエッジサービスがどのように進化し、どのようにお客様の方向性に影響を与えるとお考えですか?

将来、「いつでも、あらゆる場所に、あらゆるモノ」がエッジになるでしょう。例えば、エッジが、車両管理の追跡システムへデータを送信する必要があるコネクテッドの自動運転車や、燃え尽きた天井の調査し、保険会社へ状態を報告するドローンなどに活用されるでしょう。つまるところ、弊社の希望は、お客様がデジタルスピードでそれぞれの事業が変革し続けるのに十分敏捷かつ柔軟になっていただくことです。これは高度に分散されたシームレスなハイブリッドマルチクラウドのアーキテクチャに組み込まれるオンデマンドのサービスに、高速で低遅延かつ安全なサービスとしてのインターコネクション(相互接続)を提供することで、これを実現しようとしています。

…Packet社の使命であるインフラの民主化は稼働システムやソフトウェアの自由な選択で実現されており、エクイニクスのコミットメットである「中立なエコシステム」の取組みと協調した考えです。

エクイニクスのサービスとしてのベアメタルを利用するお客様をどのように見ていますか?

可能性は無限ですので、最近お客様から表面化したユースケースをいくつかお話します。先程お話したように、新たな地域や新市場へのソリューションの提供にすぐに全力で取り組もうとしている会社があります。その中には、Fortune 100の顧客へ特別なインスタンスの提供をサポートする必要がある「クラウドネイティブ」のSaaSプロバイダがいます。あるいは、ユーザーのピーク時間をカバーするために、プレーヤーがかなり密集する場所の近くのベアメタルサービスへのオンデマンドで低遅延の接続を必要とするオンラインゲームプロバイダもいます。エクイニクスの業界エコシステム(金融サービス、製造、メディア、エンターテイメントなど)に参加する多くの企業は、パフォーマンスや費用を管理のために、オンデマンドの柔軟なコンピューティングやストレージリソースに近接する必要のある大量のデータやワークロードを管理しています。

テクノロジーとビジネスのシナジー以外で、Packet社がエクイニクスのベアメタルパートナーとして最適である理由は何ですか?

企業哲学の観点から、エクイニクスとPacket社は、熱烈な信念をかなりの割合で共有しています。最初に、物理インフラは、競争優位性になり得ることです。二番目は、エコシステムのパートナーやサプライヤのエコシステムがそのインフラの周りで形成されることで、あらゆる人達のための選択肢が増えると確信しています。Packet社のオペレーティングシステムと管理ソフトウェアの自由な選択による「インフラの民主化」の使命は、弊社のコミットメットである「中立なエコシステム」とかなり協調した考えでもあるのです。

三番目に、定義するのは難しいのですが、一番重要である「相性」や文化的要素があります。共同創立者のZacとJacob Smithは、皆に広がりやすいエネルギーや情熱を2社の関係性にもたらしています。彼らは、明確なビジョン、共同体の感覚、気取らず現実的な態度、そして我々の企業文化ととても調和した楽しむ精神を持っています。エクイニクスのように、彼らも何が可能かという視点でビジネスを運営し、お客様のために新しい価値を創造することに生きがいを感じているようです。

私たちは共に、私たちが生きている世界を向上できる革新的なデジタルソリューションを提供することに深く関心を持ち、Packet社とエクイニクスが一丸となれば、別々の企業ではできなかったスピードで、はるかに多くのことを達成できることを知っています。

IDCはエクイニクスとコロケーションおよびインターコネクション(相互接続)サービスのトップ企業として認めた理由については、こちらご覧下さい: IDC MarketScape Report: Worldwide Colocation and Interconnection Services 2019 – 2020 Vendor Assessment.

エクイニクスの最高製品責任者Sara Baack氏とPacketの共同設立者Zac Smith氏