デジタルハブとしての大阪

デジタルインフラストラクチャ―の拡充で、技術とイノベーションの力を最大化する

Kuniko Ogawa
デジタルハブとしての大阪

世界第3位の経済大国である日本は、パンデミックの影響から回復の兆しを見せており、今年の第3四半期には5%の成長を記録しました[1]。 世界の他の国と同様に、デジタル化推進が回復の道筋を決める決定的な要因となるでしょう。日本では、2021年に日本社会のデジタル化を推進するためのデジタル庁が設立される予定です[2]。 また、2025年の万博に向けて、開催都市である大阪に注目が集まっています。

大阪は、世界トップレベルのインフラストラクチャ―を備えた一等地に位置し、人口密度も高く、東京に次ぐビジネスの要衝です。人口880万人の大阪府のGDPは3,600億ドルで、ノルウェーの経済規模に匹敵します[3]。 また、大阪府の経済は、エネルギー、ヘルスケアおよび製薬、そして製造業など、多くのテクノロジー産業によって支えられていることも特筆すべき点です。これらの産業はビッグデータ、AI、5G、ロボティクス、IoTといった新しいIT技術によって大きなビジネス変革の可能性が期待されており、それを加速するためのインターコネクションを実現するための安全で俊敏なデジタルインフラストラクチャーを必要としています。

エクイニクスは大阪および関西圏でのインターコネクションおよびデータセンターサービスの需要の高まりにこたえるために、大阪における事業をさらに拡大することを決定しました。初期投資額は5,500万米ドルで、OS3は2021年第4四半期にオープンする予定で、ダイレクトかつ低遅延な接続を関西地域の企業に提供します。OS3の開設により、エクイニクスの東京、大阪の二拠点体制がさらに強化され、高性能で信頼性の高い低遅延接続を実現するだけでなく、現在東京に拠点があるお客様に、地理的に冗長化されたソリューションを提供することが可能になります。

初期投資額は5,500万米ドルで、OS3は2021年第4四半期にオープンする予定です。 小川 久仁子

なぜ今大阪のデータセンターを拡大するのか?

OS3により、日本及び世界の企業はPlatform Equinix® を活用して自社のインフラ基盤を相互接続そして統合し、成功へと近づくことができます。

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Modern web network and internet telecommunication technology, big data storage and cloud computing computer service business concept: 3D render illustration of the server room interior in datacenter in blue light

自治体が後押しするグローバルなビジネスチャンス

自治体に後押しされ、今後もブームが続くと予想される大阪。地方自治体は、スタートアップのエコシステムを促進することを目的に、大阪イノベーションハブ(OIH)を設立しました。OIHは、政府機関、大学、幅広いビジネスコミュニティが連携し、日本や世界のスタートアップを誘致するためのリソースを提供するスタートアップコミュニティです。[4] 大阪府の意図は、国際的なスタートアップコミュニティを育成することで、あらゆるグローバル市場からのパートナー、投資家、人材を大阪に誘致することにあります。

日本政府は、イノベーションや起業家精神を促進するだけでなく、経済政策面からもイノベーションを支援し、活用しようとしています。「関西イノベーション国際戦略総合特区」を設置し、同地域での新規事業展開を計画している企業に対して、日本政府や経済団体が支援を行います。[5] 大阪や関西に外資を誘致することで、国内の中小企業やものづくり企業にとってもより多くのビジネスチャンスが生まれることが期待されており、その逆もまた然りです。

OS3は、SDNベースのオンデマンドインターコネクションサービス「Equinix Fabric™」をはじめ、データセンター相互間のネットワーク接続など、幅広い相互接続ソリューションを提供していきます。これにより、在大阪企業を中心にデジタルアドバンテージの早期実現を支援していきます。Platform Equinix®は、1,700社以上のネットワークプロバイダーと2,900社以上のクラウド・ITサービスプロバイダー、650社以上のデジタルコンテンツプロバイダー、455社以上の企業と、サプライヤー、メーカー、サービスプロバイダー、企業を一つのプラットフォーム上で接続しています。 このグローバルに相互接続されたプラットフォームにより、お客様は世界中のIBXデータセンター内の必要な場所に迅速かつシームレスに安全に接続することができます。

ビジネスにインパクトを与えるクラウドファースト戦略

COVID-19は、私たちが当初予想していた以上に、経済に負の影響を与えました。クラウドネイティブ戦略を持つことは、ビジネスの柔軟性を高めるだけでなく、回復力と俊敏性を備えることにもなります。この戦略を強化した企業は、経済が回復した暁には、大きな利益を得ることになるでしょう。IDCの調査では、2020年には、アジア太平洋地域のCIOの70%以上が、ホステッド、パブリックまたはローカルクラウドのワークロードの決定を含む、クラウドファースト戦略を支持していることが示されました。[6] しかし、従来のITインフラストラクチャを変革することは決して簡単ではなく、安全でありながら柔軟性があり、高性能でありながらコスト効率の高いソリューションを可能にする変革を実現することは、より困難なことです。今年初めに日本で5Gネットワークが商用化されたこともあり、クラウド大手に大阪進出の動きが見られるように、ハイブリッドマルチクラウドソリューションの利用可能性は以前にも増して重要になってくるでしょう。OS3は主要なインターネットエクスチェンジやピアリングポイントに近接しており、大阪の顧客はAmazon Web ServicesやMicrosoftなどのクラウドプロバイダーへの直接かつ安全なアクセスを確立できるようになります。これにより、お客様はエクイニクスのクラウドエコシステムを利用して、パブリッククラウドサービスプロバイダーを選択し、パブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウドの最適な組み合わせを構築することで、デジタル市場での優位性を迅速に獲得することができるようになります。

エクイニクスはデジタル市場において成功するためのパートナー

 OS3の開設は、グローバル規模でデジタルエコノミーを牽引しながら、ローカルの市場ニーズを理解し最適解を提示するというエクイニクスの継続的な取り組みを象徴しています。エクイニクスは、日本を含むアジア太平洋地域におけるビジネス強化を継続し、同地域のデジタルリーダーのビジネス拡大、拡張に力添えしたいと考えています。最適なパフォーマンス、スピード、柔軟性を実現するためにデジタルインフラを相互接続することで、企業はグローバル市場の動向に対応するための迅速性と柔軟性を継続的に実現することができます。

[1] https://www.ft.com/content/2ec0b9b3-ecc4-4056-bacf-cb45c83e4629

[2] https://www.nippon.com/en/news/yjj2020091801242/

[3] https://www.investosaka.jp/eng/chance/about_osaka.html

[4] https://www.innovation-osaka.jp/

[5] http://kansai-tokku.jp/english/

[6] IDC CloudPulse Survey, 2020

Kuniko Ogawa
Kuniko Ogawa Managing Director, Japan