デジタルトランスフォーメーションによって企業によるハイパースケーラーが提供するクラウドサービスの採用が進む中、グローバルのデジタルインフラストラクチャ企業であるエクイニクスは、その需要を満たすためにxScale™データセンターの拡大を加速させています。エクイニクスはこの2年間で、xScaleデータセンターの開設と運用を進めてきましたが、これに対する投資額は30億ドルにのぼります。また、私たちは将来に向けてさらに野心的な未来図を描いています。
エクイニクスでは、ハイパースケーラーの需要の高まりに対応し、必要なあらゆる場所でクラウドサービスインフラストラクチャを提供するために世界中で投資を行っています。その一環として、このたびパートナーのGIC(シンガポール政府投資公社)との間でリミテッド・ライアビリティ・パートナーシップ(LLP:有限責任事業組合)形態によるジョイントベンチャーで39億ドルの追加投資に合意したことを発表しました。これにより、ハイパースケール需要に対応し、クラウドの密度をさらに高めていきます。この新しい契約が締結されれば、xScaleデータセンターポートフォリオは世界で合計32拠点のデータセンターを擁する69億ドル超の事業になります。グローバルなxScaleポートフォリオは、フル稼働後、600メガワット(MW)を超える電力量を提供する見込みです。
欧州地域におけるxScaleの拡大
欧州におけるハイパースケールの需要は引き続き拡大しています。クラウドおよびIT事業者(CSP)およびその他のハイパースケーラーは、フランクフルト、ロンドン、アムステルダム、パリ(FLAP)都市圏のデータセンター市場需要の80%を占めています。[i] 年次調査『Global Interconnection Index(GXI)』第4版では、欧州地域における企業のクラウドおよびIT事業者へのインターコネクションは2019年から2023年にかけて年間60%の成長率で拡大すると見込まれています。プライベートインターコネクションが(FLAP都市圏内で)最も急成長しているのはフランクフルト都市圏で、年間平均成長率(CAGR)は50%と予測されています。
2019年10月9日に締結されたGICとの初のジョイントベンチャー契約により、現在、欧州で6拠点のxScaleデータセンターが稼働中、または建設中です。これらの拠点は、フル稼働後、合計約106メガワットの電力を欧州地域のハイパースケーラーに提供する予定です。その拠点には以下が含まれます。
- パリ:PA8x(2019年第1四半期オープン)、PA9x(2021年2月オープン)
- ロンドン:LD11x(2021年2月オープン)、LD13x(2019年第4四半期オープン)
- フランクフルト:FR9x(2021年第4四半期オープン予定)、FR11x(2022年第2四半期オープン予定)
世界15位以内、LATAM地域2位の経済規模を誇るメキシコは今もLATAMのデジタル経済の中心地です。メキシコは国連のOSI(オンラインサービス指標)で193か国中38位にランクインしています[iv] 。GXIによれば、メキシコシティのインターコネクション帯域は2023年にかけて53%のCAGRで成長が見込まれています。これは、この地域のコンテンツおよびメディア産業や製造業におけるインターコネクション需要の高まりによるものです。メキシコシティは、本日のGICとの発表で追加されたxScaleデータセンターの1拠点になる予定です。
xScaleの成長はお客様第一
以上のようなハイパースケールの拡大において、私たちが常に第一に考えているのはお客様です。新しいxScaleデータセンターは、クラウド戦略企業にサービスを提供するため、主要都市圏のIBXデータセンター内の豊富なデジタルおよびビジネスエコシステムの近隣に戦略的に配置されます。ハイパースケーラーはxScaleデータセンターを活用することで、エクイニクスにある既存のアクセスポイントとコアの展開を単一のプラットフォーム上で世界中の63の都市圏に即時に拡大することができ、顧客や戦略的ビジネスパートナーにダイレクトな相互接続を提供できるようになります。
ハイパースケーラーはxScaleデータセンターを活用することで、エクイニクスにある既存のアクセスポイントとコアの展開を単一のプラットフォーム上で世界中の63の都市圏に即時に拡大することができ、顧客や戦略的ビジネスパートナーにダイレクトな相互接続を提供できるようになります。
xScaleデータセンターはこれらの成長する都市圏に大容量のスペースと電力を提供するだけでなく、2,950社を超えるクラウドおよびIT事業者で構成され今も拡大中のエクイニクスのクラウドエコシステムの基盤としても機能します。Platform Equinix®は、世界の主要クラウド事業者へのプライベートオンランプ(接続拠点)では業界最高の40%以上を提供しています。これにより、ハイパースケーラーはソフトウェア定義されたインターコネクションであるEquinix Fabric™を介してPlatform Equinix上で10,000社以上の企業とセキュアに相互接続し、拡大するハイブリッドマルチクラウドアーキテクチャへの需要に対応できます。
ハイパースケーラーは、エクイニクスのグローバルプラットフォーム全体で100%クリーンな再生可能エネルギーを使用する取り組みによるメリットを得ることができます。実際、使用電量に対して世界全体で再生可能エネルギーを利用する割合は、大幅に向上しています。エクイニクスでは、電力効率の高い規格を使用してデータセンターの設計、建築、運用を継続的に改善しており、すべてのxScaleデータセンターでLEED認証(または地域の同等の認証)を取得することを目指しています。
エクイニクスは20年以上にわたって、CSPおよびそのパートナーネットワーク、さらに顧客向けのデータセンターインフラストラクチャを構築しています。今回のグローバルな拡大への新たな投資は、より大きな価値を顧客にもたらします。また、エクイニクスがハイパースケール業界に巻き起こしたイノベーションに基づき、xScaleデータセンターがBroadGroup™のデータセンタープロバイダーオブザイヤーの2021年データクラウドグローバルアワードを受賞しました。
本日発表されたジョイントベンチャー事業契約は、規制当局の承認および前回までの契約と同じ条件による取引条件の合意を経て、2021年の間に数回のフェーズを経て締結される予定です。上述の施設に加えて、今後、さらに3つの拠点を発表する予定です。
Platform Equinixの詳細については、eBook『デジタルリーダーに力を』をお読みください。
[i] CBRE, “Q4 2020 Europe’s Data Centres: Frankfurt, London, Amsterdam and Paris,” 2021
[ii] CBRE, “Japan’s Edge Data Centres: Solution to Last Mile Connectivity,” 2019.