待望のニュースです。グローバルなデジタルインフラストラクチャ企業(the world’s digital infrastructure company™)のエクイニクス®が、インド事業の買収を正式に完了しました。これによりエクイニクスは、ムンバイという重要な市場において、世界クラスのハイパーコネクテッドデータセンター2拠点に加え、350を超えるお客様(世界有数のクラウドサービスプロバイダや大手インターネット企業を含む)を獲得することになります。このことは、急速に進化するインドのデータセンター市場に進出するエクイニクスにとって、大きなアドバンテージとなります。このように、買収完了後の新たな章の始まりは期待と希望に満ちています。また、急成長を遂げる戦略的デジタルインフラストラクチャ市場への参入を通じて、エクイニクスの対インド事業展開に直接関われたことを光栄に思います。
今回の買収が待ち望まれていた主な理由は2つあります。第一に、エクイニクスの強力なグローバルフットプリントです。1万社を超える企業や組織は、ITインフラストラクチャを展開するための基盤として複数のロケーションでエクイニクスのプラットフォームを利用しており、その多くがインドへの進出を切望しています。エクイニクスは、さまざまな業種のお客様ニーズに応えてきた長年の経験を活かし、差別化されたカスタムソリューションを提供しています。第二に、私自身がエクイニクスに新しく加わったメンバーとして、未来的思考のできる優秀なチームと仕事をともにできることです。私たちは持続可能な未来を実現するという共通の目標に取り組んでいます。この目標は、多様性に富む思考、アイデンティティ、経験、文化、経歴、専門技能と組み合わさって、優れたイノベーションとビジネス上の成果を生み出します。エクイニクスが得意とする、世界最大規模のインターコネクション(相互接続)エコシステムの構築を目指す包括的なチームで働けることほど素晴らしいことはありません。
デジタル政策の推進によるコネクテッドな国家への変革
世界で最も活気のある経済の1つと考えられているインドは、2025年までに5兆ドル経済大国になるという野心的な目標を掲げており[1]、この目標を達成するには「デジタルインディア」政策の推進が不可欠です。さまざまなプログラムのおかげで、データ駆動型のイノベーションに関して、データ保護とデータローカライゼーションに関する慎重なポリシーに基づいて、デジタル化を加速させることの緊急性を現地の企業や組織の間でますます認識しつつあります。また、コロナ禍でデータとリソースがエッジに拡大される中、ビジネスリーダーは、IT環境を俊敏かつセキュアな方法で設計する方法について再考することを余儀なくされています。
これに加えて、今後予定されているインドの5Gネットワークの立ち上げは、データの増加をさらに加速することになるでしょう。企業や組織は、ネットワークの安定性を求めるだけでなく、広く分散したエンドユーザーからのデータを処理するためのより柔軟で堅牢な接続も求めるようになっています。これらの要求は、業界のトレンドが示すとおり、インドのデータセンター市場を後押しする力となっています。Synergy Researchによると、インドのデータセンター市場は2025年に20億米ドルを超え、今後3年間は世界で2番目に高い15%の複合年間成長率(CAGR)で成長し続けると予想されています[2]。この変革期の中、エクイニクスはデジタルの波にうまく乗る絶好の位置に付けていると言えます。
デジタルリーダーシップの未来
インフラストラクチャをわずか数分で構築し、デジタル優位性を確立し、俊敏性を高め、導入を迅速化するうえで、エクイニクスがデジタルリーダーをどのように支援できるかについてご確認ください。
ダウンロードはこちら世界クラスのデジタルインフラストラクチャをインドに配備して無限のビジネスチャンスを切り開く
グローバルなデジタルインフラストラクチャ企業であるエクイニクスは、さまざまな国でフットプリントを拡大することによって、お客様とパートナー組織の要求にプロアクティブに対応するよう常に努めています。また、インド市場に正式に参入する前から、現地の企業や組織およびパートナー組織がグローバル展開を加速するのを支援するほか、インフラストラクチャ、アプリケーション、サービスをエッジの近くに展開することで、これらの組織が世界中の顧客とつながり、時代の先を行くことを長年にわたって可能にしてきました。
インドは、多国籍企業が進出先として最も注目している市場です。そのため、インド市場に参入するための最初のステップである今回の買収では、拡大を続けるPlatform Equinixとそのエコシステムでお客様をサポートすることに重点を置きました。多数のグローバル企業の重要なITインフラストラクチャが配備されるインドのデータセンター2拠点は、1,350台のキャビネットを提供し、今後さらに500台のキャビネットを追加予定です。MB1とMB2と呼ばれるデータセンター施設は、建設が完了した時点で、Platform Equinixに9万平方フィート以上のコロケーションスペースを追加するものであり、インド企業には国際的な事業展開の可能性を、多国籍企業にはインド市場における成長と革新をもたらします。
エクイニクスのサービスによって、企業はインフラストラクチャを迅速に拡張し、ハイブリッドマルチクラウドアーキテクチャを容易に導入して、インドで事業を行っている350を超える国際的ブランドや現地企業と相互接続できるようになります。インドのお客様はPlatform Equinixを介して、1,800を超えるネットワークと3,000を超えるクラウドおよびITサービスプロバイダを含む1万社を超える企業や組織(を含む)にリアルタイムで直接かつプライベートに接続して、パフォーマンス、セキュリティ、およびスケールを向上させることができます。
デジタルの未来に向けて進化するインド
アジア太平洋地域最大の経済大国の1つであるインドは、デジタル時代における比類のない可能性を秘めています。Platform Equinixの拡大は、エクイニクスにとって注目すべきマイルストーンであり、今後の大きなビジネスチャンスにつながるものとして期待されています。グローバルな事業展開と業界最大のエコシステムを擁するエクイニクスは、インドのデジタル革命を推進する立場にあり、企業や組織が国内およびグローバルなビジネスで躍進できるよう支援することを約束しています。私個人もエクイニクスの一員になれたことを嬉しく思うとともに、デジタル時代の新たな高みに向けてお客様やパートナー組織と力を合わせて取り組んでいきます。
[1] The Hindu
[1] Norton Rose Fulbright、Data Protection Report、『Data Privacy Day 2020 – Canadian Privacy Law Developments on the Horizon』、2020年1月(欧州連合、十分性認定)