Kubernetesを利用したハイブリッドへの移行

先進企業や組織であるデジタルリーダーがエッジにより近い場所であらゆるインフラストラクチャのアプリケーションを運用および拡張する方法

Masood Noori
Kubernetesを利用したハイブリッドへの移行

「クラウド構築」の取り組みの第一線に立ってわかったことは、デジタルインフラストラクチャ(およびそれをサポートする基盤となるアーキテクチャ)を拡張することが、ビジネスの成長に対応する過程であらゆる企業が直面する最大の課題の1つであるということです。ハイブリッドマルチクラウドアーキテクチャへの移行にあたって正しい選択を行うことは決して容易ではありません。ただし、ワークロードのポータビリティ(移植性)とコンテナを活用すると、新たなビジネスチャンスをはるかに簡単に切り開けるようになります。コンテナワークロードオーケストレーションの事実上の標準であるKubernetesは、クラウドからエッジまでのあらゆる環境でアプリケーションを運用および拡張できる手段として、組織に変革をもたらしています。

独自のインフラストラクチャを構築するには時間がかかるだけでなく、専門知識も必要です。このことは、制約の多い今日のサプライチェーン環境に特に当てはまります。それに加えて、テクノロジーとソフトウェア環境は急速に変化しており、あらゆる規模の企業が最優先事項としてデジタルトランスフォーメーション(およびクラウドマイグレーション)を挙げているのも不思議ではありません。『エクイニクス テクノロジートレンドに関するグローバル調査(2020~21年度)』によると、パンデミックが原因でデジタルトランスフォーメーション計画を加速していると答えたIT部門の意思決定者の割合は47%です。

戦略的ハイブリッドマルチクラウドアプローチを使用したクラウドへの移行

エクイニクスは、堅牢な基盤を構築することによって、パフォーマンスの向上、レイテンシの短縮、高い可用性とコスト効率に優れたセキュアなネットワークプラットフォームの実現を支援しています。

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エクイニクスは20年以上にわたり、世界のデジタルリーダーの主要パートナーとして実績を築き上げてきました。サービスプロバイダからクラウド、大企業やSaaS企業に至るまで、相手が変わってもエクイニクスの戦略は常に一貫しています。デジタルリーダーにとっては、適切なインフラストラクチャを適切な場所に構築し、適切なパートナーに接続することが容易になるだけでなく、中立的なプロバイダエコシステムを利用して、それをグローバルかつオンデマンドで行うことも可能になります。

パフォーマンスの向上やコスト削減などのメリットは明らかですが、適切なインフラストラクチャを利用できるようにすることは、これまで必ずしも容易ではありませんでした。そのためエクイニクスは、企業がハイブリッドマルチクラウドアーキテクチャへの移行を加速できるよう、Equinix Fabric™、Network Edge、およびEquinix Metal™によって自動化かつインターコネクション(相互接続)されたシングルテナントのBare Metal-as-a-Service(BMaaS)を導入しました。

この構図にはもう1つ重要な要素があります。つまり、各要素を連携させるソフトウェアです。まさにその働きをするKubernetesは、あらゆる形態や規模の企業や組織が、アプリケーションに必要なテクノロジーを必要なときにグローバルスケールで、かつ一貫性をもって導入および運用できるようにすることによって、ITエコシステムに旋風を巻き起こしています。

Kubernetesでギャップを埋める

IT管理者と開発者のスキルセットは変化しています。

クラウド革命のおかげで、フルスタック開発者は、強力なAPIとオーケストレーションツールを活用して、数百台または数千台のPCに同時に新しいアプリケーションを展開して拡張できるようになっています。ただし残念ながら、すべての企業がこのスピードに対応できるわけではありません。これを行えるようになるには、レガシーアプリケーションのコンテナ化、セキュリティポリシーとアプローチの検討、さまざまなスキルを持つ人材の雇用、競合するビジネス要件の調整などを行わなければなりません。

特効薬のようなツールはありませんが、Kubernetesがこれほど短期間で定着したのは、さまざまなタイプのインフラストラクチャにアプリケーションを展開して管理し、マシンに「作業を行わせる」ための統合型コントロールプレーンを提供しているからであると考えられます。このコントロールプレーンは、DevOps、ITOps、NetOpsなどの一連のOpsにとって、適切なインフラストラクチャにアプリケーションを展開する柔軟性を維持しつつ、一貫性のあるワークフローでの共同作業を可能にする重要な抽象化レイヤとなります。

まさにその働きをするKubernetesは、あらゆる形態や規模の企業や組織が、アプリケーションに必要なテクノロジーを必要なときにグローバルスケールで、かつ一貫性をもって導入および運用できるようにすることによって、ITエコシステムに旋風を巻き起こしています。
...このような短い期間で得た大きな収穫は、主要ターゲットとしてのLinuxサーバーからユーザーをシフトできたことだと思います。スクリプトや構成管理コードをサーバーで直接実行する必要はなくなり、もう一つ上のレイヤをターゲットにして、マシンに作業を行わせることが可能になりました。 - ケルシー・ハイタワー氏、ライブ配信「Bret Fisher Docker and DevOps」でのコメント[i]

場所を問わず誰でも利用できるKubernetes

Kubernetesを使用すれば、すべてが簡単になるのでしょうか?そうではありません。

当初は、Googleスケールで実行するように設計されたシステムの複雑さにより、Kubernetesを使用することは多くの企業にとって実際的ではありませんでした。しかし、Kubernetesがより成熟したソリューションになった今、企業や組織がエッジへの拡張を進め、複雑なハイブリッドインフラストラクチャやマルチクラウドインフラストラクチャを実行するようになるに伴い、Kubernetesはあらゆる業界で使用されるようになっています。現在、ほとんどの企業が必要とするオープンソースのスピードと安定性を兼ね備えたソリューションがさまざまなプロバイダから提供されています。SUSE RancherとK3s、Canonical Kubernetes、Mirantis Container Cloudなどの主要ソリューションに加えて、Amazon(EKS Anywhere)、Google(Anthos)、IBM(Cloud SatelliteとRed Hat OpenShift)、VMware(Tanzu Kubernetes Grid)などのプロバイダのソリューションも利用できます。

クラウドネイティブコミュニティが重要な理由

適切なアーキテクチャを確立する取り組みは、孤独で困難な道のりになる可能性があります。企業はそれぞれ固有のニーズと要件を抱え、独特の課題(および機会)に直面しているからです。このような場面で企業に自信、安定性、透明性をもたらして本領を発揮するのが、活発なクラウドネイティブKubernetesコミュニティのCloud Native Computing Foundation(CNCF)です。

Kubernetesとそれを中心に形成されたクラウドネイティブムーブメントは、オープンソースに基づいています。つまり、コードを無料ですぐに使用できるだけでなく、レビューや拡張を行ったり、継続的な進化に貢献したりすることもできます。このオープンソースの精神は、驚くべき量のイノベーションを短期間で生み出し、比較的新しいテクノロジーに投資する自信を企業にもたらしました。

エクイニクスは、活気と多様性に満ちたこのコミュニティの献身的なメンバーであり、CNCFゴールドメンバーとしてのステータスを確立することに加えて、さまざまな方法で貢献しています。たとえば、エクイニクスはベアメタルプロビジョニングエンジン(Tinkerbell)をオープンソース化し、これは現在、CNCFのサンドボックスプロジェクトとなっています。また、年間100万ドル以上に相当するインフラストラクチャをCNCFコミュニティに提供しています。

Equinix Metal™の方程式

エクイニクスは、デジタルリーダーにとって最適なアーキテクチャはハイブリッドマルチクラウドであると考えています。1万を数えるエクイニクスのお客様組織がこのアプローチを採用しているのは、最高レベルのパフォーマンスとコスト効率を獲得できることに加え、このフレームワークを通じて新しいビジネスチャンスに自信を持って対応し、エンドユーザーやパートナーにリーチして、急速に変化する規制環境に対応できるからです。

企業のハイブリッドマルチクラウドへの移行を合理化することを目的として2020年にリリースされたEquinix Metal™は、2020年のPacket買収で獲得したテクノロジーを採用して構築されています。Packetが自動化スタックで豊富な実績を持つだけでなく、Kubernetesエコシステムへの初期投資家でもあることが示すとおり、Equinix Metal™にはクラウドネイティブが深く根付いています。

エクイニクスは、こうした関係の経緯を活用して、お客様が主要プロバイダの統合ソリューションを選択してEquinix Metal™上でKubernetesを実行できるようにし、柔軟なアプローチでデジタルインフラストラクチャによって優位性を生み出しつつ、移行を加速できるようお手伝いいたします。ご興味がある場合は、今すぐ登録してEquinix Metal™をお試しください。

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概要を説明したテクニカルガイド:

Equinix Makes it Easy for Companies to Run Kubernetes on Bare Metal Everywhere

 

[i] Brett Fisher Docker and DevOps

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Kubernetesがより成熟したソリューションになった今、企業や組織がエッジへの拡張を進め、複雑なハイブリッドインフラストラクチャやマルチクラウドインフラストラクチャを実行するようになるに伴い、Kubernetesはあらゆる業界で使用されるようになっています。
Masood Noori
Masood Noori Partner Marketing Manager, Developer Ecosystem, Equinix Metal