私たちを取り巻く世界はデジタルインフラストラクチャによって定義されています。新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、私たちにこの事実を痛感させました。パンデミックの前からデジタルリーダーであった組織は混乱にうまく適応し、競争上の優位性を拡大しているケースも少なくありません。一方、デジタルトランスフォーメーションを優先していなかった企業は、レガシーインフラストラクチャが原因でビジネスモデルやサプライチェーン、カスタマーエンゲージメントをうまく適応させることができず、混乱の影響をもろに受けました。『エクイニクスのグローバルインターコネクションインデックス(GXI)Vol. 5』に示されているとおり、従来型の企業が未だに新しい環境に適応しようとしている一方で、デジタルリーダーが4.5倍速くデジタル化を進めているのも不思議ではありません。
デジタルファーストのビジネス戦略の中心にあるのはデジタルコアであり、これには、企業ネットワーク、マルチクラウド、地域にあるバックエンドのデータインフラストラクチャが含まれます。ただし、デジタルトランスフォーメーション戦略で企業が直面する次なる課題は、世界中のどこにでも迅速かつ安全にトラフィックを移動できるようにこの基盤を接続することです。ここで効果を発揮するのが、Equinix Fabric™によるデータセンター相互接続です。
ソフトウェア実行のスピードでデジタルインフラストラクチャを接続
ハイブリッド導入環境を拡張し、ネットワークの俊敏性を実現して、パートナーやプロバイダとのセキュアな直接接続を簡単に実現します。
ダウンロードはこちらすべてのデバイスやユーザーをリアルタイムで確実に接続
今日の企業にとっては、自社のデジタル資産、パートナーエコシステム、およびお客様が世界のどこに所在するかにかかわらず、それらの間でオンデマンドの相互接続を確立できることが必要です。エクイニクスはこのことを踏まえ、5大陸で50以上の都市圏からなるネットワークをEquinix Fabricで接続し、企業や組織が自社のビジネスにとって最も重要な場所で接続を確立できるようにしています。エクイニクスのお客様は、何千ものパートナー、サービスプロバイダ、およびお客様組織で構成される、相互接続された豊富なデジタルエコシステムにもアクセスできます。
また、直接かつオンデマンドのプロビジョニングに加え、繰り返し可能な展開プロセスを迅速かつ簡単にする使いやすいポータルも利用できます。柔軟な価格設定と帯域幅制御により、貴重なリソースを最大限に活用しながら、変化するビジネスニーズに迅速に適応することが可能です。
さらにお客様は、セキュアなプライベート接続を備えた専用のレイヤ2ネットワーク上でトラフィックが実行されていることを知っているからこその自信も手に入れることができます。同時に、エクイニクスの豊富な開発者ツールを使用して、プログラム可能なインフラストラクチャを構築し、俊敏なデジタルトランスフォーメーションをサポートすることもできます。
Equinix Fabric™を使用したデータセンター相互接続がオプションを提供
エクイニクスは、お客様がデータセンター相互接続(DCI)に関連する目標を達成できるように、イーサネット仮想プライベート回線(EVPL)とイーサネットプライベート回線(EPL)という2種類のイーサネットサービスオプションを提供しています。
イーサネット仮想プライベート回線(EVPL)
EVPLは、これまでEquinix Fabricのお客様の標準的なDCIオプションであり、今後もほとんどのお客様にとって主要なオプションであり続けると考えられます。ポイントツーマルチポイントのVLANイーサネット接続に基づくEVPLは、1つのポートまたは仮想デバイスから複数のパートナーと相互接続する柔軟性をもたらすため、Equinix Fabric™のほとんどのお客様にとって理想的な選択肢となります。追加のインフラストラクチャ投資を最小限に抑えながら、パートナーとお客様組織のエコシステムを迅速にスケールアウトすることが可能です。
イーサネットプライベート回線(EPL)
Equinix Fabricのお客様に新しいイーサネットサービスオプションとしてEPLを提供できるようになりました。EPLはポートベースのポイントツーポイントレイヤ2サービスであり、すべてのトラフィックが1つのEPLポートから別のEPLポートに直接送られます。EPLサービスを利用するには、(通常は複数の異なるエクイニクス都市圏)に2つのEPLポートが必要です。
EVPLとは対照的に、EPLは2つのポート間に1つの仮想接続のみを許可します。2つのEPLポート間を通過するトラフィックは、Media Access Control security(MACsec)に対して透過的です。そのため、MACsec暗号化を介してネットワークトラフィックを保護したいお客様は、EPLサービスオプションを選択する必要があります。
お客様の資産を接続
企業のお客様は、使いやすいオンラインダッシュボードにアクセスし、数回クリックするだけの簡単な操作で新しいポートや仮想接続をオーダーすることによって、さまざまなエクイニクス都市圏に配置された自社の資産間で相互接続を確立できます。これにより、帯域幅容量をオンデマンドで変更し、ビジネス環境で起きている変化に迅速に対応できるようになります。
都市圏への接続には、Equinix Fabric™ポートまたはNetwork Edgeのネットワークサービスいずれかを使用できます。エクイニクスのNetwork Edgeを活用すると、業界をリードするベンダーの仮想ネットワーク機能(VNF)デバイスを導入して、デジタルインフラストラクチャを迅速にモダナイズできます。VNFはエッジに数分で導入できるため、追加のハードウェア投資を行わなくても、新しいエッジコンピューティングのユースケースに取り組むことができます。
このユースケースでは、各都市圏のEquinix Fabricポートは、VLANベース(EVPL接続の場合)またはポートベース(EPL接続の場合)のいずれかになります。EVPLまたはEPLのどちらを介して仮想接続を構築するかにかかわらず、Equinix Fabricと各データセンターのお客様インフラストラクチャとの間に物理的なCross Connectが必要になります。これらのCross Connectは、Equinix Fabricのポート料金に含まれています。
クラウドプロバイダとの接続
お客様は、自社の資産を接続するために使用するのと同じシンプルなオンラインダッシュボードを使用して、さまざまな都市圏のクラウドプロバイダとの直接かつセキュアな相互接続を確立できます。また、自社の資産と相互接続するか、パートナーと相互接続するかにかかわらず、相互接続の技術仕様も同様になります。
主な違いは、EVPL仮想接続を使用した相互接続では、クラウドプロバイダ側の共有ネットワーク間インターフェース(NNI)に接続する物理的なEquinix Fabricポートまたは仮想デバイスがお客様側で必要になり、クラウドプロバイダとのEPL仮想接続では、NNIをEPL接続に使用できないため、クラウドプロバイダ側に専用の物理Cross Connectが必要になることです。
データセンター相互接続を始める
相互接続されたデジタルインフラストラクチャを構築し、世界中のアプリケーションやビジネスパートナーにオンデマンドでアクセスできるようにすることで、ディスラプション(破壊的状況)にもうまく適応できる柔軟で回復性のあるビジネスへの第一歩を踏み出すことができます。Platform Equinix®上のEquinix Fabricが分散インフラストラクチャとデジタルエコシステムを直接、安全かつ動的に接続する仕組みについて詳しくは、Equinix Fabricのデータシートをご覧ください。
Equinix Fabric™およびデジタルインフラストラクチャサービス紹介セミナー
Equinix Fabricとデジタルインフラストラクチャサービス紹介セミナー
ハイブリッドクラウドやマルチクラウドでの主要なクラウド接続を担っているEquinix Fabricは、柔軟性に優れたオンデマンドのグローバルなインターコネクション(相互接続)です。東京や大阪を含めた海外50+拠点でクラウドへの接続を提供しています。
当セミナーでは、ハイブリッドクラウドやマルチクラウド構築のトレンドと、Equinix Fabricやデジタルインフラストラクチャサービス概要、ポータル利用方法、Equinix FabricとNetwork Edgeを活用したマルチクラウド接続デモ、マネージドテクノロジーサービスをご紹介いたします。