エクイニクスとOracleがハイブリッドマルチクラウドアーキテクチャを強化

今日だけでなく将来にも通用する俊敏でスケーラブルなデジタルインフラストラクチャを構築できるよう企業を支援

Robert Blackburn
エクイニクスとOracleがハイブリッドマルチクラウドアーキテクチャを強化

新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行、施設の封鎖、リモートワークへの移行をきっかけに、世界中のあらゆる業界の企業がクラウドを利用してITインフラストラクチャを拡張し、データベースやアプリケーションを展開しアクセスするための新たなアプローチを提供するようになりました。エクイニクスの『テクノロジートレンドに関するグローバル調査(GTTS)』(2020~2021年度版)によると、パンデミックからの復興をかけてニューノーマルの確立に取り組む企業や組織のデジタルインフラストラクチャ戦略において、ハイブリッドマルチクラウドアーキテクチャはますます注目される存在となっています。

エクイニクスとOracleは、企業がデータベースとアプリケーションのワークロードをハイブリッドマルチクラウドアーキテクチャに移行する際の複雑さを軽減できるよう支援しています。Oracleのお客様は、Oracle Exadata Cloud@Customerに、選択したパブリッククラウドサービスプロバイダ(CSP)へのEquinix Fabric™ソフトウェア定義インターコネクション(相互接続)を確立することで、Oracle Autonomous Databaseのフルマネージドハイブリッドクラウドアーキテクチャを活用したり、従来のOracle Databaseインスタンスを実行したりできます。これらはすべて、世界中のCSPへの高速オンランプを提供する信頼性の高いEquinix IBX®データセンターにおいて、セキュリティを組み込んだ従量課金制サブスクリプションベースとして実行できます。

 

 

当ブログに関する製品や営業のお問い合わせはこちらにお願いします。

ハイブリッドクラウドデータベースでクラウド戦略を加速

IDCは、エッジコンピューティングとエッジデバイスの急速な成長に伴い、80%の企業がなんらかのデータ処理をIoTエッジで実行するようになると予測しています。このIDC Infobriefによると、企業や組織がIoTエッジインフラストラクチャに費やす金額は2022年までに62億米ドル以上に達する見込みです。エクイニクスとOracleが、より優れたデータ管理のためのハイブリッドクラウドデータベースソリューションをどのように提供しているかをご確認ください。

ダウンロードはこちら
idc

ハイブリッドおよびマルチクラウドアーキテクチャへの大規模な移行

GTTSによると、ハイブリッドクラウドは、2020年から2021年の間に世界で最もよく展開されたクラウドアーキテクチャであり、世界中のITプロフェッショナルの46%が使用しています(2019年から2020年にかけて12ポイントの増加)。また、マルチクラウドアーキテクチャを使用するITプロフェッショナルの割合は、17%から28%に11ポイント増加しました。

GTTS調査の質問「クラウドをどのように展開していますか?」に対する回答

多数(68%)の組織でより多くの機能をクラウドに移行する動きが活発化する中、あらゆる規模の組織でハイブリッドマルチクラウドアーキテクチャに対する需要が高まっています。このことは、クラウドへの信頼の高まりを反映しています。ところが、データベースと重要なアプリケーションについては、移行が予想よりも困難であることが判明しているため、IT組織は依然として移行を差し控える傾向にあります。GTTSの報告によれば、組織のデータベースの47%とビジネスクリティカルなアプリケーションの63%がオンプレミスで維持されています。

アプリケーションとデータベースのクラウドへの移行を支援するツールがある場合でも、これらのミッションクリティカルなワークロードをクラウドへの移行を見合わせる組織は少なくありません。エクイニクスとそのアライアンスパートナーであるOracleはともに、多くのお客様が以下の理由からハイブリッドクラウドデータベースを積極的に採用していることを把握しています。

  • 業界のデータ保護要件と規制上のデータ主権コンプライアンス要件を満たすべく、特定のクラスとタイプのデータをパブリッククラウドから排除し、オンプレミスに留めておく。
  • リアルタイムデータ分析やビジネスインテリジェンスなどのクラウドベースのアプリケーションから、Equinix International Business Exchange™(IBX®)データセンター内のデータベースへの低レイテンシアクセスを実現する。
  • Oracle Real Application Clusters(RAC)など、Oracle以外のクラウドプロバイダからは提供されないOracle Databaseの拡張性および高可用性機能を利用する。
  • Oracle Exadata Cloud@Customerプラットフォームとともに、ベンダーニュートラルなデジタルインフラストラクチャと相互接続プラットフォーム(Platform Equinix®など)を使用して、典型的なクラウドデータベースよりも高いパフォーマンスと低いレイテンシを実現する。

エクイニクスとOracleがハイブリッドマルチクラウドの課題克服を支援 

確立されたトランザクション処理と分析のワークロードをOracle以外のクラウドプロバイダに移行したところ、それらのクラウドには、Oracle Databaseとアプリケーションの実行方法に弱点があることが明らかになっています。Oracle以外のクラウドは、ストレージ、容量、IOPS、レイテンシ、スループットに対する制限がExadata Cloud@Customerと比べて大幅に劣るだけでなく、高可用性やスケーラブルなデータベースコンピューティング機能を可能にするOracle RACなどの重要な Oralcle Database機能が提供されていません。また、コンピューティングリソースを過剰にプロビジョニングしたり、効果的に拡張できないライセンス条項を提供したりするクラウドプロバイダも少なくありません。その結果、これらのプロバイダのお客様は、低いパフォーマンスで高い料金を支払うか、既存のオンプレミス展開に引き続き依存することを余儀なくされています。

これまで、オンプレミスのOracle Databaseインスタンスとアプリケーションをパブリッククラウドプロバイダに移行するために必要なタイプのIT統合、相互接続、セキュリティ、管理を提供するプロバイダは1社も存在しませんでした。エクイニクスとOracleは、これらの複雑なハイブリッドマルチクラウドアーキテクチャを展開するための円滑な実現手法を提供します。

Oracleとエクイニクスの組み合わせによって実現する真のハイブリッドマルチクラウドデータベースソリューション導入

エクイニクスとOracleは、自社アプリケーションを1社または複数の特定のクラウドプロバイダのインフラストラクチャで運用したいと考えているお客様にハイブリッドマルチクラウドデータベースソリューションを提供することにより、Oracle Databaseへの投資を最大限に活用し、クラウド戦略を可能な限り迅速に実現できるようにしています。これは、お客様が指定したパブリッククラウドプロバイダの近くのEquinix International Business Exchange™(IBX®)データセンター内に置かれたExadata専用インフラストラクチャでデータベースを運用することで実現します。これにより、クラウドエコノミクスの俊敏性とOracle Exadata Cloud@Customerの堅牢な管理機能を得ると同時に、Equinix Fabric™経由で選択したCSPへの専用の低レイテンシ相互接続を活用できるため、両社のお客様にメリットをもたらします。

Platform Equinix®上にExadataテクノロジーとともに実装されたハイブリッドクラウドデータベースにより、IT組織はクラウド移行のための最初の一歩を踏み出すことができます。設計とアーキテクチャの問題が原因でOracle Databaseインスタンスのクラウドへの移行を見合わせている組織や企業だけでなく、パフォーマンスとスケーラビリティの問題や規制およびコンプライアンス上の懸念を抱える組織にも、エクイニクスとOracleがソリューションを提供いたします。

グローバルなデジタルインフラストラクチャ企業(the world’s digital infrastructure company™)であるエクイニクスのEquinix IBXデータセンターには、世界の主要CSPへのプライベートオンランプの40%以上が配置されています。これによりお客様は、Oracleとエクイニクスの組み合わせによるハイブリッドマルチクラウドソリューションを、高速かつ低レイテンシ接続を介してより多くの市場で実装できるとともに、バックアップやディザスタリカバリのロケーションの選択肢を増やすことができます。

さらに、Oracle Exadata Cloud@Customerでデータベースを統合することで、Exadataのパフォーマンス、拡張性、可用性のメリットをすべて享受できます。たとえば、最大2,200万IOPSという最高レベルのパフォーマンスを誇るOracle Databaseプラットフォームは、お客様専用のインフラストラクチャ上のファイアウォールの内側でクラウドサービスとして提供されます。

このユースケースの一つとして、Oracleのコンバージドデータベースをマルチクラウド戦略に活用するOracle Exadata Cloud@CustomerとEquinix Fabric™が挙げられます。Oracle Databaseは、従来のリレーショナルデータベース機能に加えて、JSON、REST、ブロックチェーンなど複数のデータタイプをコアデータベースの一部として追加コストなしでサポートしており、コンバージドデータベースの優れた例です。あるCSPで実行されているトランザクションアプリケーションと別のCSPで実行されている分析アプリケーションにそれぞれ必要なパフォーマンス、柔軟性、統合機能が、同じExadataインフラストラクチャで提供されます。そのため、CSPの能力に基づいて各アプリケーションに最高のパフォーマンスを提供すると同時に、安全な専用インフラストラクチャを備えた単一の高性能プラットフォームでお客様のデータベースを維持することが可能です。

現在だけでなく将来のデジタルインフラストラクチャにも通用する最新のハイブリッドマルチクラウドアーキテクチャ

新型コロナウイルス感染症の世界的大流行によって加速したデジタルトランスフォーメーションは、クラウドベースのサービスにオンデマンドでアクセスする必要性をますます高めています。ただし、企業や組織が今日のデジタルビジネス環境で競争力を維持するためには、オンプレミスのミッションクリティカルなOracle Databaseへの安全な高速アクセスが引き続き必要です。クラウド接続用のEquinix Fabric™を備えた、Platform Equinix®上のOracle Exadata Cloud@Customerは、理想的なソリューションです。

このソリューションにより、お客様は次のことができるようになります。

  • 既存のデータベースインフラストラクチャへの投資を活用しながら、レガシーアプリケーションとデータを自分に合ったペースでクラウドに簡単かつ迅速に移動する。
  • Oracle Exadata Cloud@Customerなどの専用インフラストラクチャを使用して、データのセキュリティとコンプライアンスを確保する。
  • 他のCSPからは提供されないRACなどのOracle Database機能を活用し、Oracle Database用に最適化されたクラウドインフラストラクチャで理想的なパフォーマンスを実現する。
  • 選択したパブリッククラウドプロバイダへの高性能で安全かつ信頼性の高いオンランプにEquinix Fabric™経由でアクセスし、世界中のさまざまな場所で低レイテンシのソフトウェア定義相互接続を介してデータベースとアプリケーションを接続する。
  • エクイニクスソリューションアーキテクトの専門知識を活用して、俊敏かつ低レイテンシのネットワークトポロジを設計し、世界中の都市圏のIBXデータセンターで展開する。

Oracle Exadata Cloud@CustomerとEquinix Fabric™を使用すると、Oracle Databaseとアプリケーションのワークロードをハイブリッドマルチクラウドアーキテクチャに簡単に移行できます。エクイニクスとOracleが連携して、複雑さの軽減、コスト削減、セキュリティとコンプライアンスの確保、一貫性のある予測可能なパフォーマンスの実現を可能にします。

詳細については、IDCレポート『Accelerate Your Cloud Strategy with a Hybrid Cloud Database』をご確認ください。

この記事の関連ウェビナー:

Equinix Fabric™およびデジタルインフラストラクチャサービス紹介セミナー

Equinix Fabricとデジタルインフラストラクチャサービス紹介セミナー
ハイブリッドクラウドやマルチクラウドでの主要なクラウド接続を担っているEquinix Fabricは、柔軟性に優れたオンデマンドのグローバルなインターコネクション(相互接続)です。東京や大阪を含めた海外50+拠点でクラウドへの接続を提供しています。

当セミナーでは、ハイブリッドクラウドやマルチクラウド構築のトレンドと、Equinix Fabricやデジタルインフラストラクチャサービス概要、ポータル利用方法、Equinix FabricとNetwork Edgeを活用したマルチクラウド接続デモ、マネージドテクノロジーサービスをご紹介いたします。

詳細はこちら
fabric
アバター画像
Robert Blackburn Global Managing Director
Subscribe to the Equinix Blog