エクイニクスでは、未来について考えるために多くの時間を費やしています。私たち全員にとってより良い未来を築くために何ができるでしょうか。そもそも、より良い未来とはどのような未来でしょうか。グローバルなデジタルインフラストラクチャ企業(the world’s digital infrastructure company™)であるエクイニクスはもちろん、革新的なデジタル主導の未来をサポートしています。同時に、地球を健全な状態に保ち、あらゆる人々に成功する機会を与え、企業や組織による誠実で目的意識のある事業運営を実現することも同様に重要だと考えています。当社の環境、社会、ガバナンス(ESG)戦略を「Future First」と呼んでいるのは、そのような理由からです。
2021年版のエクイニクスサステナビリティレポートが示すように、昨年はFuture Firstの目標達成に向けた大きな進展がありました。エクイニクスでは、ESGの進捗状況をビジネスの重要業績評価指標の1つと見なし、ビジネスの成功度を示す他の指標と同様に、結果を評価し、それを透明性を持って共有することに取り組んでいます。ただし、より良い未来を築くという仕事に終わりはないとも考えています。サステナビリティレポートでは、これまでに達成した成果を高く評価する一方で、この先にまだ残されている課題も指摘しています。
サステナビリティに向けたエクイニクスの取り組み
エクイニクスの従業員とパートナーがどのように団結してより良い未来を構想し、それを実現するために必要なことを実行しているかをご確認ください。
レポートのダウンロードはこちら今年度のレポートは、Future First戦略を推進するESGコミットメントを紹介しています。
ワシントンD.C.地区に開設されることが発表されたコ・イノベーション・ファシリティ(CIF)は、持続可能な技術の革新と開発がチームワークによって可能になることを示しました。このCIFでは、主要なパートナーとの協力の下、発電機を用いないデータセンター、高密度液体冷却システム、ソフトウェア定義の電力管理など、未来のデータセンターの主要なコンポーネントであるイノベーションが検証されています。
エクイニクスは、自社事業のサステナビリティを重要視するだけでなく、同様の取り組みを行うことをサプライヤーに対しても期待しています。この事実は、Gartner®などの業界オブザーバーによっても次のように認識されています。
「サステナビリティへの投資が、組織内部のサステナビリティイニシアティブから購買・調達まで拡大する動きは今後ますます加速します。この良い例として、データセンター事業者であるエクイニクスは、2030年までに全世界の事業活動とサプライチェーン全体で炭素排出量を削減する明確な目標を設定し、『気候中立』の実現を目指すことを最近発表しました。これらの目標を達成するため、同社は特定のサステナビリティ基準を満たすことをサプライヤーに義務付ける予定です。」[1]
2021年にエクイニクスで使用した再生可能エネルギーの比率は95%であり、4年連続で90%以上の比率を達成しています。また、データセンター効率の指標である電力使用効率(PUE)は、2020年から2021年の間に5.5%向上しています。こうした当社の取り組みは、気候リスクへの取り組みにおけるリーダーシップと透明性を実証し、CDPサプライヤーエンゲージメント評価でスコアA、CDP気候変動プログラムでスコアA-を獲得しています。[2]
エクイニクスは、人材こそが成功のための推進力であるという信念に基づいて、当社の事業に携わる人々の可能性を最大限に引き出すよう努めています。多様性、一体性、帰属意識(DIB)に対する当社の取り組みは、多様な視点で構成されるコミュニティ(つまり、誰もが組織に対する一体感を持ち、自分が尊重されていると感じながら、安心して働くことのできるコミュニティ)を確立することが、将来のビジネスの成功に不可欠であるという考えに基づいています。
エクイニクスは今年度初めには、ヒューマンライツキャンペーン(HRC)財団の企業平等指数で満点の100点を獲得し、LGBTQ+平等の観点で最も公正な企業の1つに選出されました。この栄誉は、9つあるエクイニクス従業員コネクションネットワーク(EECN)の1つであるPrideConnectによる献身的かつ積極的な取り組みの結果であると言えます。
この栄誉の獲得に貢献した施策の1つである、「I Matter」イニシアティブの導入によって、従業員は性的指向や性同一性などの特性に基づいて自己識別できるようになりました。プログラムの開始から数か月以内に、自己識別を行った従業員の割合は25%に達しました。
また、ウェルビーイングやメンタルヘルス関連のサービスを利用する従業員の数が前年比で20%増加したことも喜ばしい成果の表れです。こうしたサービスは、以前から過小評価されてきたグループにとって特に重要です。BlackConnect EECNが主導したイニシアティブの1つは、ジョージ・フロイド氏殺害事件とそれに続く社会運動など、長年の人種差別やトラウマのために精神的および感情的に疲弊している可能性のある黒人従業員向けに、異文化理解に対応したメンタルヘルスサービスを提供することでした。
DIBに関連したこれまでの成果は誇るべきものですが、今後も従業員の多様性を高め続ける必要があると認識しています。その目標を達成する1つの方法は、エクイニクスのキャリアパス技術者採用プログラムを使用することです。このプログラムは、育児・介護休業後の復職を目指す女性など、テクノロジー業界で過小評価されている人々の雇用機会を増やすことを目的としています。
私たちは、強力なコーポレートガバナンスが競争上の優位性の重要な源であるだけでなく、誠実さや倫理観を犠牲にすることなく、企業文化を行動で実践し、利害関係者のために最善を尽くすことにもつながると考えています。
エクイニクスでは、倫理およびコンプライアンスのトレーニングを修了している従業員の割合が8年連続で100%に達しています。また、従業員の30%は、GDPRに特化したコンプライアンストレーニングを受けるよう指定されています。このことは、データプライバシー/データ主権関連の地域別規制で定められたガイドラインに従って事業を運営することに、エクイニクスがいかに真剣に取り組んでいるかを示しています。3,000件を超えるお客様のサイバー監査も実施しましたが、高リスクの発見事項はゼロでした。また、サプライヤーの持続可能性と多様性に関する要件にもますます注力しており、科学的根拠に基づくスコープ3目標の達成に向けた取り組みの一環として、最大規模のサプライヤーからの炭素排出量を削減するよう努めています。
エクイニクスは、取締役会の有効性と多様性を高めるための措置を講じており、最近取締役会に加わった3名は、女性または人種的に多様な人物、あるいはその両方に当てはまります。取締役会には、会社全体のESGイニシアティブを正式に監督する権利を与えられた指名ガバナンス委員会が含まれます。エクイニクスはまた、業界全体をより持続可能な未来に向けて推進するために、データセンター業界の同業者とのコラボレーションも優先的に行っています。2021年には、エクイニクスの少なくとも7人のリーダーが、データセンター業界団体の理事会メンバーまたは理事長を務めました。
今後は、2021年に達成したガバナンス関連の成果を土台にして、新たなツールとプログラムを導入することにより、倫理とコンプライアンスの優先課題に対する従業員の関与を、年間を通じてさらに強化することを目指しています。今後も業界団体とのコラボレーションを強化し、サステナビリティと多様性について公表した優先事項に沿って調達戦略を策定できるようにサプライヤーと連携を図ります。
受賞と表彰
2021年にエクイニクスは、世界にとってより環境に優しい未来、従業員にとってより包摂的な文化、より倫理的で透明性の高い事業運営に向けた取り組みを評価され、以下の賞と表彰を受けました。
私たちは功績を評価されたことを誇りに思う一方で、より良い未来を築くための仕事に終わりはないという信念を固持しています。世界はこれからも変わり続けます。今後も発生し続ける新たな課題に対して、エクイニクスが取り組みの手を止めることは決してありません。2021年に達成した成果と2022年以降について設定している目標の詳細は、インタラクティブなサステナビリティレポートでご確認いただけます。
[1] Gartner、『Sustainability: A Customer Priority and Provider Imperative』。著者:Ed Anderson、Aapo Markkanen。2021年9月、IDG00744756。GARTNERは、Gartner Inc.または関連会社の米国およびその他の国における登録商標およびサービスマークであり、同社の許可に基づいて使用しています。All rights reserved.
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