エクイニクスがF5 NGINX Plusのロードバランサでネットワークの俊敏性を向上

最新のNetwork Edgeリリースによって、ネットワークの俊敏性とグローバルな拡張性を備えた高可用性多層ネットワークスタックを導入できます

Mason Harris
エクイニクスがF5 NGINX Plusのロードバランサでネットワークの俊敏性を向上

今日のお客様からの要求はこれまで以上に厳しくなっています。業界を問わず、エンドユーザーは、自分たちの生活を快適にする新しいサービスやアプリケーションを求めており、必要なときに必要な場所でそれらのアプリケーションやサービスを利用できることを期待しています。

こうした要求を満たすため、サービスプロバイダとその顧客企業はネットワークの俊敏性を必要としており、その俊敏性を得るための手段として、仮想ネットワーク機能(VNF)への多額の投資を行っています。Platform Equinix®上のNetwork Edgeから提供されるVNFはその例です。IDCは『Worldwide Edge Spending Guide』の中で、さまざまな業界や分野にわたる150を超えるエッジコンピューティングのユースケースを調査し、VNFが最大規模の投資を生み出しているユースケースの1つであることを特定しました。

「2022年に最大規模の投資が見込まれている2つのエッジユースケース、つまり、コンテンツ配信ネットワークと仮想ネットワーク機能は、いずれもサービスプロバイダのエッジサービスに欠かせません。これら2つのユースケースを合算した支出額は、今年度だけで260億ドル近くに達しています。」[1]

 

 

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ネットワークの構築と管理の方法を根本的に変革

Network Edgeは、モジュラーインフラストラクチャプラットフォーム上で実行される仮想ネットワークサービスを提供し、ネットワークサービスの即時導入とインターコネクション(相互接続)用に最適化されています。

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高可用性を確保しながらネットワークの俊敏性を高めることができるよう、F5のNGINX Plusロードバランサを新しいNetwork Edge仮想デバイスとして利用できるようになりました。この仮想デバイスをNetwork Edgeの他のデジタルサービスと組み合わせると、ハードウェアベースの従来のネットワークインフラストラクチャよりもはるかに迅速かつ費用効果の高い導入と拡張が可能な、多層ネットワークスタックが形成されます。また、ロードバランサのインテリジェントなトラフィック管理によって回復性を向上させ、データパスの制御を強化することもできます。

多層ネットワークスタックが回復性と事業継続性をサポート

マルチクラウドアーキテクチャを基盤とし、事業継続性を維持したいと考えている組織の場合、Network Edge内のこの新しい負荷分散機能が特に大きなメリットをもたらします。今日、多くの組織は、アプリケーションを構築する際にマルチクラウドアプローチを活用しています。このアプローチでは、特に複数のクラウドが同じリージョンに展開されている場合に単一のクラウドプロバイダへの依存が最小限に抑えられ、回復性がもたらされます。

Platform Equinix上のNetwork Edge VNFサービスによって、マルチクラウド接続をサポートできます。たとえば、ほんの数分で仮想ルータを導入してクラウドプロバイダに接続し、仮想ファイアウォールを導入してお客様とのやり取りを保護できます。このようなVNFサービスをロードバランサと組み合わせると、アプリケーションまたはデータベースプラットフォームの可用性を確保する完全な多層ネットワークスタックを形成できます。

F5 NGINX Plusのロードバランサは、クラウド間でトラフィックをインテリジェントに分散し、単一障害点を防ぎます。アプリケーション層の1つで障害が発生した場合、ロードバランサはその層を削除し、プール内の残りのサーバー間でトラフィックを再分散します。この再構成は自動的に行われ、インフラストラクチャの再起動を必要としません。次にロードバランサは、サーバーが再稼働したらすぐにそれをプールに戻し、トラフィックを適切に再分散します。このアーキテクチャの副次的効果は、セキュリティ監視デバイスを介してトラフィックを送信し、必要に応じてトラフィックを分析およびフィルタリングできることです。

企業向け通信会社がネットワークアーキテクチャの管理を簡素化

F5の顧客であり、米国を拠点とする企業向け某通信会社は、NGINX Plusの負荷分散機能をソリューションの一部として使用して、アーキテクチャの複雑さの軽減、サーバー管理の改善、ダウンタイムの制限、アプリケーションとサービスのパフォーマンス向上を実現しました。この会社は、企業向け通信チャネルへの継続的なアクセスをエンドユーザーに提供するため、全米の8つのデータセンターにまたがる地理的に分散したネットワークアーキテクチャを維持していましたが、分散アーキテクチャでのサーバーの管理に多大なコストと時間がかかっていました。

F5 NGINX Plusロードバランサ導入前

F5 NGINX Plusロードバランサ導入後

同社は、地理的に分散したサーバーを管理するための集中型統合プラットフォームの実装に、F5 NGINX Plusを利用することにしました。このプラットフォームに含まれている仮想ロードバランサは、従来のハードウェアロードバランサよりも大幅に安価であり、お客様から求められているレベルの俊敏性と回復性を提供できます。また、ロードバランサの機能であるセッションパーシステンスによって、各エンドユーザーに合わせて可能な限りパーソナライズされた、効率的なエクスペリエンスを実現できます。

ロードバランサをはじめとしたF5 NGINXの機能により、サーバーが物理的にどこに配置されていても、ネットワーク全体のフットプリントを制御しながら、1時間あたり数十億件のリクエストを処理できるようになりました。

Platform Equinix上のNetwork Edge VNFスタックの一部としてF5 NGINX Plusの負荷分散機能を導入することによって、お客様はシンプルかつ費用効果の高い方法でネットワークの俊敏性をグローバルに向上させ、低レイテンシのマルチクラウドアプリケーションを最も必要な場所に導入することができます。 - エクイニクス、テクニカルセールス担当ディレクター、Ankit Parikh

Platform Equinix上のNetwork Edgeがグローバル規模でネットワークの俊敏性をサポート

ロードバランササービスを備えた多層型Network Edgeが提供するネットワークの俊敏性と高可用性は、事業継続性とビジネスコミュニケーションなど、企業に大きなメリットをもたらすほんの1例にすぎません。これらの多層アプリケーションはPlatform Equinix上に導入されているため、俊敏で信頼性の高いネットワークインフラストラクチャを世界中の必要な場所に簡単に構築できます。Network Edgeは現在、世界中の25の都市圏で利用でき、対応する都市圏は定期的に追加されています。そのため企業は、エッジでエンドユーザーとの距離を縮めるとともに、わずか数分で新市場に事業範囲を拡大することができます。

Platform Equinix上のNetwork Edgeロケーション

エンドユーザーの近くに多層ネットワークアプリケーションを導入することで、それらのアプリケーションを一貫して低く抑えられたレイテンシで利用できるようになります。これは豊富な選択肢がある今日のお客様の期待に沿った、高度な機能と常時接続のサービスを提供するための最初のステップです。また、Platform Equinix上に導入することで、F5などの主要なVNFサービスプロバイダのエコシステムに簡単に接続できるようにもなります。

新しいロードバランサ機能など、Platform Equinix上のNetwork Edgeの詳細については、こちらのデータシートをご確認ください

[1] IDCプレスリリース、『New IDC Spending Guide Forecasts Double-Digit Growth for Investments in Edge Computing』、2022年1月

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Mason Harris Principal Product Manager, Network Edge
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