Amazon EKS Anywhere、ベアメタル上のハイパーバイザーが不要に

AWSのマネージドKubernetesサービスが、VMやAWSデータセンター以外の場所でも利用可能になりました

Colin Lowery
Amazon EKS Anywhere、ベアメタル上のハイパーバイザーが不要に

昨年9月に、エクイニクスはAmazon EKS Anywhereのローンチに際して、プラットフォームパートナーとなった旨お伝えしました。このローンチにより、Amazon Web Services(AWS)Kubernetesサービスは、仮想マシン(VM)などのオンプレミス展開オプションを含む、クラウド以外の場所にあるインフラストラクチャで初めて利用できるようになりました。当初、EKS Anywhereは、本番ワークロードを実行するためのハイパーバイザーの使用をサポートしていました。

そして今日、EKS Anywhereは、ハイパーバイザーレイヤの複雑さ、オーバーヘッド、ライセンスコストなしで、Equinix Metal™(自動化されたBare Metal as a Serviceサービス)で直接利用できるようになりました。EKS Anywhereは、無料のオープンソースソフトウェアを介して提供されます。企業はこのソフトウェアをダウンロードし、自社のデータセンター内またはエッジにある既存のハードウェア上にインストールして実行できます。EKS Anywhereは、オンプレミスのKubernetesクラスタの作成と運用をデフォルトのコンポーネント構成で簡素化し、クラスタ管理自動化ツールを提供します。

 

 

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Amazon EKS Anywhere

Amazon EKS Anywhereは、オンプレミスのKubernetesクラスタの作成と運用をデフォルトのコンポーネント構成で簡素化し、クラスタ管理を自動化するツールを提供します。

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EKS Anywhereをベアメタルに導入して実行すると、ベアメタルハードウェアのプロビジョニングからKubernetesクラスタの運用に至るまで、Kubernetesクラスタ管理のあらゆるステップを自動化できます。AWSは、ベアメタルインフラストラクチャのプロビジョニング用のTinkerbell[1]など、さまざまなオープンソースプロジェクトを利用しています(Tinkerbellを支えるテクノロジーの構築と保守は、Equinix Metalチームによって行われています)。Tinkerbell以外のオープンソースプロジェクトには、ブートストラップ用のkind[2]やKubernetesライフサイクル管理用のCluster API[3]が含まれます。

ベアメタルでAmazon EKS Anywhereを実行すべき理由

ベアメタルでEKS Anywhereを実行すると、コストベースをCAPEXからOPEXにシフトできることに加えて、パフォーマンスの向上、レイテンシの減少、接続性の向上、オンデマンドの拡張性が実現します。また、開発者コミュニティにとって嬉しい新機能も提供されます。たとえば、仮想化なしでクラスタをプロビジョニングし、クラウドとオンプレミスでアプリケーションを実行できます。さらに、ベアメタルインスタンスでKubernetesを実行すると、オペレーティングシステムが物理ハードウェアと直接通信するため、サーバーの使用率が向上します。

オンプレミスのデータセンターからクラウドへのアプリケーションの移行には時間がかかります。その代わりに、ベアメタルでEKS Anywhereを使用することで、セルフマネージド型のKubernetesサービスよりも信頼性の高い方法でアプリケーションを実行できます。また、AWSクラウドでホストされているEKSワークロードの実行方法と一貫性が保たれるため、使用するツールやプロセス、実行方法を両方の環境で統一できます。ベアメタルでAmazon EKS Anywhereを実行すると、Kubernetesベースのアプリケーションに柔軟性と制御性の組み合わせがWebブラウザまたはTFスクリプトを介してグローバルに提供されます。

ベアメタルの真価を問う

Amazon EKSのワークロードはEquinix Metalに数分で簡単に移行できるため、ワークロードやエンドユーザーとの近接性を高めることができます。まず、Equinix MetalからEquinix Fabric™ポートへのプライベート接続を定義することから始め、AWSサービスに直接接続します。ベアメタルサーバーにクラスタをインストールし、Amazonプライベート領域へのルートを追加します。これにより、クラウド内のクラスタから直接通信しているかのように、AWSクラウド内のリソースと通信できるようになります。

EKS Anywhereは、ハイパーバイザーレイヤの複雑さ、オーバーヘッド、ライセンスコストなしで、Equinix Metal™で直接利用できるようになりました。

Equinix Metalのお客様でありEKS Anywhereのローンチパートナーである以下の2社は、ベアメタル上のEKS Anywhereで自社のソリューションをすでに検証しています。

  • Tetrateは、マルチクラスタ、マルチリージョン、およびハイブリッドクラスタの導入環境を対象とした、エッジからワークロード負荷の高いアプリケーションへの接続プラットフォームを作成しました。同社は最近、ベアメタルサーバーにEKS Anywhereを実装し、AWSクラウドとEquinix MetalのEKSクラスタ間でワークロードを分散できるようにしました。セットアップはTerraformを使用して簡単に行うことができ、マニュアル作業なしで、構成変数の設定から展開までに数分しかかかりませんでした。
  • RafayのKubernetes管理プラットフォームは、企業やサービスプロバイダによって使用されています。同社は、コンテナ化されたアプリケーションとレガシー仮想マシン(VM)アプリケーションの両方を、仮想化レイヤ上で実行されているKubernetesクラスタ上で運用していました。これらのクラスタをEquinix Metalに直接展開することで、ハイパーバイザーレイヤのライセンス料を削減すると同時に、パフォーマンスを向上させ、レイテンシを短縮することに成功しました。また、CAPEXが必要となる自社データセンターの運営を回避したかった同社にとって、従量課金制で利用でき、ユーザーとの近接性が高いPlatform Equinix®のコロケーションサービスは理想的なソリューションとなりました。

ゲーム、ヘルスケア、金融サービス、メディアとエンターテインメント、製造、政府機関などの業種の企業は、Equinix Metal上でEKS Anywhereを実行することで、オンプレミスかエッジかにかかわらず、コンピューティングが実行されている場所の近くでワークロードを管理し、データを保存できるようになります。

Equinix MetalにAmazon EKS Anywhereを導入することによる付加価値

EKS AnywhereをEquinix Metal上に導入して実行すると、エクイニクスのシングルテナントベアメタルとAWSのKubernetesエクスペリエンスに加え、Platform Equinix上のEquinix Fabricソフトウェア定義インターコネクション(相互接続)によるプライベート接続が利用可能になります。その結果、レイテンシとジッターを最小限に抑えた安全なクラスタ間トラフィックが予測可能なコストで実現します。

エクイニクスとAWSには、お客様に共同でサービスを提供してきた歴史があります。両社のパートナーシップは長年にわたり、世界38か所のAWS Direct Connectサイトを介してお客様をAWSクラウドに接続しています。また、エクイニクスは2019年に戦略的AWS Outpostsパートナーになって以来、世界各地で運用する240を超えるデータセンターの多くから、お客様の近くでAWSサービスを提供することを可能にしています。2021年には、このパートナーシップを拡大し、Equinix Metal上でAWS Elastic Container Service(ECS)Anywhereを実行できるようにしました。

エクイニクスとAmazon EKS Anywhereのパートナーシップの詳細は、こちらからご確認いただけます。

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Getting started with Amazon EKS Anywhere on Bare Metal

[1] https://github.com/tinkerbell/

[2] https://github.com/kubernetes-sigs/kind

[3]https://github.com/kubernetes-sigs/cluster-api

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Amazon EKSのワークロードはEquinix Metalに数分で簡単に移行できるため、ワークロードやエンドユーザーとの近接性を高めることができます。
Colin Lowery
Colin Lowery Partner Account Director, AWS Strategic Alliance
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