Equinix Fabric Cloud Router でマルチクラウドネットワークを簡素化

新しい仮想ルーティングサービスにより、ハイブリッドマルチクラウドアーキテクチャの拡張に伴うパフォーマンスとコスト効率の最適化が容易に

Arun Dev
Equinix Fabric Cloud Router でマルチクラウドネットワークを簡素化

ハイブリッドマルチクラウドは、パフォーマンス、柔軟性、スケーラビリティ、セキュリティ、コンプライアンス、コスト効率などの優先順位のバランスを取るために、企業や組織にとって望ましい方法です。ハイブリッドマルチクラウドのアーキテクチャにより、個々のワークロードに最適なプロバイダから最適な環境の選択が可能となります。  

ハイブリッドマルチクラウドの価値は明らかですが、その価値を実現すること自体は難しいです。ひとつは、マルチクラウドネットワークは非常に複雑であることが理由です。データセットが自由に移動できるようにするためには、多様な環境をつなぎ合わせる必要があります。ネットワークサービスプロバイダ、ソフトウェアベンダー、さらにはクラウドプロバイダ自身がこの複雑さに対処するためのサービスを提供しています。しかし、これらのサービスには、敏しょう性に欠ける、グローバルに拡張できない、パフォーマンスやセキュリティに問題がある、コストが高くなる可能性があるなどの限界があります。  

エクイニクスは長年にわたり、お客様のマルチクラウドネットワークの簡素化を促進してきました。エクイニクスはベンダーニュートラルなプラットフォームを提供し、お客様に複数のクラウドに接続できる機会を提供しています。実際、エクイニクスは他のデジタルインフラストラクチャ企業よりも多くのクラウドオンランプを有しており、お客様はすべての主要クラウドプロバイダと統合できます。これらのオンランプは世界中の都市圏で利用できるため、お客様は必要な場所にすぐに展開できます。 

エクイニクスの仮想ネットワークソリューションであるEquinix Fabric®により、お客様はハイブリッドマルチクラウドアーキテクチャ全体の接続を迅速に設定し、必要に応じて接続を変更できます。Equinix Fabric上の仮想接続は、クラウド隣接ストレージと併用することで、高額なデータ転送料金(エグレスコスト)やベンダーロックインといったクラウド導入の課題を払拭できます。 

Equinix Fabric Cloud Routerのご紹介

すでに多くのお客様がマルチクラウドネットワーク戦略でEquinix Fabricを利用していますが、より幅広いマルチクラウドのユースケースをサポートするために最適化されたソリューションに対する需要があることがわかりました。Equinix Fabric Cloud Routerは、Equinix Fabricに組み込まれた新しい仮想ルーティングサービスです。 

物理的なルーター導入と比較して、Fabric Cloud Routerは低コスト、使いやすさ、迅速な導入を実現します。お客様は、オンデマンドで複数のクラウドプロバイダにプライベートなレイヤ3接続を確立できます。そして、これらの接続を単一のルーティングドメインに統合して可視性と制御性を高め、ビジネス要件の変化に応じて接続を自動化できます。 

 

この新しいでデジタルサービスは、世界58の都市圏をはじめとして利用できるため、お客様はニーズが発生すればどこでもマルチクラウドネットワークを拡張ができます。つまり、Fabric Cloud Routerは、多くの企業や組織が探し求めていた最適化されたマルチクラウドネットワークソリューションなのです。以下のユースケースをサポートします:

クラウド間接続:企業は通常、最寄りのデータセンター経由でトラフィックを中継しています。このデータセンターは、最も近いクラウドのアベイラビリティゾーンから遠く離れている可能性があり、大きな遅延が発生します。しかし、Fabric Cloud Routerを利用することで、ローカルクラウドアベイラビリティゾーン間を直接ルーティングすることでヘアピン接続を解消し、ネットワーク遅延を低減し、物理ルーターを導入する必要がなくなります。

ハイブリッドクラウド:企業は、パブリッククラウドとプライベートクラウドの異なる環境でアプリケーションを実行する必要があります。これらすべての環境を相互接続するネットワークソリューションがあれば、コストと複雑さを最小限に抑えながら、アプリケーション間のデータフローを簡単に管理できます。

Fabric Cloud Routerをご利用のお客様には、以下のようなメリットが期待できます:

簡単なマルチクラウドアクセス:手間のかからないFabric Cloud Routerの導入により、お客様は数分で仮想ルーティングを立ち上げることができ、エクイニクスが持つクラウド隣接性と中立性の恩恵を受けられます。また、サービスベースのモデルにより、クラウド間のデータ統合やモビリティを低下させるネットワークの制限を取り除くことが可能となります。

高性能ネットワーク:クラウド間の広帯域(1接続あたり最大50Gbpsを予定)で信頼性の高いプライベート接続を確立し、管理できます。これにより、クラウドサービスへのアクセスにパブリックインターネットを利用する必要がなくなります。インターネットとは異なり、Equinix Fabricは実証済みのパフォーマンスメリットを提供し、お客様のデータをプライベートネットワーク上に保持します。また、Fabric Cloud Routerは高い集約スループットと高速接続をサポートしているため、パフォーマンスを犠牲にすることなく、クラウド間でより大きなワークロードを実行できます。

コストの削減:仮想的に導入することで、お客様はハードウェア、ライセンス、冗長ルーターにかかる費用を取り除き、CAPEXからOPEXモデルに移行できます。つまり、必要な容量に対してのみ支払いが発生します。ネットワークのニーズがクラウド環境やプロバイダ間で変化しても、お客様はその変化をコスト効率よく管理できます。さらに、プライベート接続を使用することで、データ転出時にかかるエグレス料金を下げることができるため、企業はコストを考慮することなくクラウド間でデータを移動できます。

Fabric Cloud Routerの技術的機能

マルチクラウドネットワークを簡素化するために、Fabric Cloud Routerは以下の機能を提供します。 

レジリエンス(回復性)の確保:Fabric Cloud Routerには冗長性が組み込まれており、高可用性の確保をサポートします。お客様が冗長クラウド接続を作成すると、Equinix Fabricは自動的にダイバースなネットワークパスを割り当て、Fabric Cloud Routerは別にアンダーレイ接続されたハードウェアに分散されます。これにより、高可用性サービスの構築と管理が容易になり、Fabric Cloud Routerインスタンスの回復性を得るための冗長仮想ルーターを導入する必要がなくなります。 

さらに、Fabric Cloud Routerは、各接続ポイントでプライマリとセカンダリのハードウェアとソフトウェアを個別に分散したデータプレーン(または転送プレーン)を使用しています。これにより、サービスは集中型のルーティングデバイスを介すことがなく、トラフィックを転送できます。これとは対照的に、いくつかの市場で利用されている他社のサービスでは、集中型のデータプレーンを使用しているため、トラフィックは目的地まで進む前にクラウドルーターに戻る必要があります。 

ルーティング制限を解除:Fabric Cloud RouterはEquinix Fabricと同じハードウェアを使用しているため、仮想化環境で実行されるサービスに伴う制限がありません。具体的には、各ルーターは数百Gbpsの総スループットをサポートしているため、多数の仮想接続を可能にします。そのため、容量を増やすためにルーターを増設することなく必要な機能を得ることができ、よりスケーラブルなソリューションなっています。

広帯域幅でのデータ転送:Fabric Cloud Routerの総合スループット機能により、ルーティングパフォーマンスに影響を与えることなく、多数の10Gbps仮想接続をサポートできます。今月から、ほぼすべての都市圏で25Gbps仮想接続の利用が可能になります。また、50Gbps接続を利用できる都市圏を追加し、20Gbpsと50Gbpsのクラウド接続をサポートするGoogle Cloudのオンランプを15カ所増設します。これらの広帯域オプションのサポートはFabric Cloud Routerに近日中に提供される予定であり、マルチクラウドやハイブリッドクラウドの設計においてさらなる拡張性を実現します。

IP WANによるマルチクラウドネットワークの拡張:サービスに既に組み込まれているIP WAN機能を使用することで、マルチポイントレイヤ3ネットワークを構築し、世界中の異なる都市圏に分散したクラウドサービスをサポートできます。異なる都市圏に複数のルーターを設置し、マルチポイントIP WAN接続を使用してそれらを単一のルーティングドメインに結合できます。これにより、構成が簡素化され、新しいクラウド地域や拡大した市場へのネットワークサービスの迅速なプロビジョニングが可能になります。

AWS Outpostsによるハイブリッドエッジインフラの展開

AWS Outpostsは、AWS アベイラビリティゾーンそれに関連するRegionをオンプレミスに拡張したものです。お客様は使い慣れたツールとAPIを使用して、AWSリージョンで使用されているのと同じハードウェア上にアプリケーションを展開できます。一方でAWSは、このマネージドインフラストラクチャをお客様のデータセンターまたはコロケーションサイトに展開します。 

お客様は、AWS OutpostsラックをEquinix Fabricに接続し、最寄りのAWSオンランプとのレイヤ3接続用にFabric Cloud Routerをプロビジョニングできます。このソリューションは、要求の厳しいエッジワークロード向けに低遅延のクラウド接続と高いパフォーマンスを提供します。Fabric Cloud RouterはEquinix Fabricに統合されているため、サプライチェーンの遅延を心配する必要はありません。仮想クラウドルーターを導入して数分以内にトラフィックのルーティングを開始できます。 

ぜひ、無料のラボ版パッケージをお試しください

Fabric Cloud Routerには、お客様のさまざまなニーズに対応できるよう、複数のサービスパッケージが用意されています。これには無料のラボ版パッケージが含まれ、50 Mbpsの帯域幅で最大10個の仮想接続まで対応します。今すぐラボ版パッケージを使用してFabric Cloud Routerを評価し、概念実証(POCを構築できます。 

Fabric Cloud Routerの詳細にご興味の方は、 こちらまでご連絡をお願いします 

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Arun Dev Vice President, Digital Interconnection Services
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